池袋から寝過ごし、東武東上線「最果ての駅」に着いた男性 「タクシーを待つよりは」と真冬に15キロを歩いて帰宅

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お酒を飲みすぎて、電車でついつい寝過ごしてしまった経験がある人は少なくないだろう。特に終電での寝過ごしは、予期せぬ事態を招くことがある。
投稿を寄せた埼玉県の40代男性は、約20年前、営業職をしていた頃に経験した「埼玉県内での鉄板ネタ」だというエピソードを明かした。(文:篠原みつき)
「私の家は池袋から東武東上線に乗って帰るルートにありますが、その日はついつい飲みすぎてしまい、いつものごとく終電に。また、運よく(悪く?)座れてしまい、瞬く間に夢の中へ」
「お客さん。起きてください」
当時は営業の一環でクライアントや会社関係者との飲み会がまだ多かった時代で、終電になることもしばしばあったという。飲みすぎたというその日、いつものごとく終電に乗車すると、一瞬で寝落ちしてしまった。
「池袋駅をいつ出たのかさえ記憶にないほど酔っていた私は、電車に揺られるのがよっぽど気持ちよかったのか、見事に完落ち」
そんな男性を起こしたのは、駅員の「お客さん。起きてください」という声だ。そこは、東武東上線を利用する人にはおなじみの、「森林公園」駅だった。池袋から1時間ほどかかる距離を爆睡してしまったことになる。
池袋発の東上線は時刻によって終点が変わるが、終電近くでは森林公園行きが最も長距離となり、男性はそこを「最果ての終着駅」と呼んだ。
「正式名称『国営武蔵丘陵森林公園』は、全国初の国営公園だそうですが、この駅の周辺には恐ろしいほど何もありません」
つまりホテルや商業施設など一夜を過ごせる場所はなかったという意味だ。当時の駅周辺は、南は住宅地、北は森林公園までの道が延々と続いたという。
「森林公園駅と言いながら、その森林公園に行くには、一番近い入り口でも数十分歩かなければいけません。街灯も少なく、ロータリーにはタクシー1台待機はなし」
男性の目には、そんな絶望的な光景が広がっていた。
「15キロほどの道のり、3時間近くかけて歩いて帰りました」
時間は深夜1時過ぎ。一応、電話をしてみたものの、妻も実家の両親も出なかったという。男性は、ある思い切った決断をする。
「しばらくタクシーを待てばよかったんですが、いつ来るかわからない上に、季節は2月頭のまだまだ寒い時期。いつ来るかわからないタクシーを待つよりは、と、自宅までの15キロほどの道のり、3時間近くかけて歩いて帰りました」
自宅に着くころには明け方近くになっていたことだろう。この出来事について、男性は「次の日が休みだったからこそできた無茶な思い出です」と結んでいた。
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