
画像はイメージ(AIで作成)
会社を良くするための制度が、一部の人だけが得をするために悪用されていたら、働く意欲も消え失せる。投稿を寄せた東京都の50代男性(事務・管理)は、「この会社終わってるな…」と思った前職での呆れたエピソードを打ち明けた。
その会社では毎年、「総務部が優秀な成果を出した社員を表彰する制度」があったという。
「各賞10万円の金一封が受賞者に授与されます」
なかなかに無視できない金額だ。しかしある年、不可解な出来事が起きた。(文:篠原みつき)
「自分で掲げて社員に負担を強いて自ら金一封とは唖然としました」
ある日、総務部から現場の社員たちに向けて、次のような厳しいお達しが出たという。
「『エアコンは28℃設定!それを守らない社員はエアコン使わせない』などと言う高圧的な指示が」
社員たちはその新ルールに従ったが、秋になって社内表彰の受賞者が発表されると、男性は耳を疑うことになった。
「『変革賞』として総務部長が受賞。自分で掲げて社員に負担を強いて自ら金一封とは唖然としました」
社員に温度設定を強要し、その「変革」の成果を総務部長自身のお手柄とし、ちゃっかり10万円の金一封を受け取っていたのだ。
「知らん!総務課長に聞け!」
この結果に納得がいかなかった男性は、新年会の席で総務部長に直接近づき、こう問い詰めたという。
「で、28℃設定でいくら電気代安くなったのですか?」
金一封をもらうほどの変革をもたらしたのだから、具体的な削減データがあってしかるべきだ。そんな意図の質問だったが、部長から返ってきたのはこんな言葉だった。
「知らん!総務課長に聞け!」
自ら表彰されるほどの成果だったはずなのに、当の本人は具体的な電気代の削減額すらまったく把握していなかったのだ。
男性はこの顛末を振り返り、「呆れた錬金術に『この会社終わってる……』と思った」と書いている。
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