喫煙者の「タバコ吸っていい?」に意味はあるのか?「やめて欲しい」と言っても結局吸う人がいる
喫煙者と同席すると、「タバコを吸ってもいいか」と聞かれることがあるが、「聞く意味はあるのか」と思ったことはないだろうか。中には、タバコを指に挟み、今にも吸いそうな状態で許可を求めてくる人もいる。
とあるツイッターユーザーが2月26日、こんなツイートをしている。飲み会に喫煙者と同席した際、「吸って良い?」と許可を求められた。体調が優れなかったため勇気を出して「やめて欲しいです」と断ったが、喫煙者は「1本だけだから」「そっちに煙が行かないようにするから」と吸い始めたというのだ。そのため、
「あれはこっちへの配慮なんかじゃなく、吸う前の挨拶みたいなもんだったんだな。嫌がっても関係ないと」
と嘆いている。
「お釣り用の5千円札がなくなったときに『千円札で良いですか?』と同じ」
この人物は「飲み会の2時間ほどは吸わないでいてくれる」と思っていたが、同席者が堂々とタバコに火をつけたことで、その期待は裏切られてしまう。後に、
「初めから非喫煙者の意見を聞く気が無いなら、吸って良いか聞かずに黙って吸い始める方が1000倍マシだ」
と憤りをあらわにしている。冒頭のツイートには約1万8000件のリツイートがあったほか、トゥギャッターでもまとめられて拡散し、ネット上では「今から煙を出すから苦手ならここから出ていけよという意味ですよ」「喫煙者のこういうとこが嫌い」など同情の声が寄せられている。
おそらく、同席した喫煙者は一応の配慮を示したつもりなのだろう。しかし、
「『吸っていいですか?』は許諾を要求する言い方で、聞かれる側がその場の管理者とかではなければ許諾も拒絶もし辛い」
という意見のように、相手が上司や先輩、取引先の人物のであれば、「吸わないで欲しい」とは伝えにくい。また、初めから吸う気なのに、わざわざ許可を求めるのは一種のパフォーマンスともとれる。タバコ以外の例として、
「レジでお釣り用の5千円札がなくなったときに『千円札で良いですか?』と聞くような物でしょ」
と書く人もいた。ここで「嫌です」と言っても、5000円札を切らしていれば1000円札で受け取るしかない。「聞いて吸われるくらいなら、聞かずに吸われる方がマシだ」という投稿者の気持ちはわかる。
攻撃的でヘイトを露わにしてくる非喫煙者の方がタチが悪い?
一方で、「たばこを吸う人を風下に移動させるとかもできるから事前に言うのは無駄じゃないと思う」など、一声かけるのはアリだという意見もある。
また、喫煙者の中にも「一言断りを入れますしNoなら吸いません」という人もいる。したがって、これは喫煙者のマナーの話ではなく、
「『体調が悪くなるのでやめて欲しいです』って言われたのに吸っちゃう、人間性がクソな奴がいたって話だろ」
と主張する人もいた。
最近では、厚生労働省が進める受動喫煙防止策を受けてか、ネット上では喫煙者を叩く人も多い。そのため、「思いやりがなくて攻撃的なのは嫌煙家の方が多いと思う」のほか、
「非喫煙者から見ても、嫌煙家はことある事にヘイトの再生産しているように見えるんだが。何で自分からの譲歩はしないのに、相手から最大限の配慮を貰えると素で思ってるんだろうかって人もチラホラいるし」
など、嫌煙家の言動を批判する声も出ていた。