名前に”亀”がつく人は1次面接免除、「亀採用」始まる 「亀がつく人に悪い人はいない」
近年、肩のすごいマッチョなら即採用される「メロン肩採用」、社長と一緒に釣りをしながら面接をする「釣り部採用」などユニークな採用が増えている。
そんな中、高校生の進路相談イベントなどを運営する「オモレイ」は、名前に「亀」の文字が含まれる人を積極的に採用する「亀採用」を始めた。姓名に「亀」が含まれる応募者は1次面接が免除される。
「亀の人が他より少し多く働いている会社っていうのも面白いかなと」
なぜ「亀」採用なのか。背景には、同社の大亀靖治代表の「亀がつく人に悪い人はいない」という考えがあるという。
大亀代表は高校時代、”小亀”先生によく恋愛や人生について相談していた。恩師である小亀先生は、仕事をする中で名前に「亀」がつく人に親切にされたり助けてもらったりすることがよくあったらしく、口癖が「亀がつく人に悪い人はいねぇ!」だったという。
また大亀代表は、学生時代に起業した際、大阪の”大亀”社長と出会った。この大亀社長には、営業先やビジネスの心得などを教えてもらうなどお世話になったそうだ。そんな亀が付く人たちとの出会いによって、
「名前に亀がつく方は悪い人がいないなら、積極的に採用をさせて頂こう」
という考えに至り、今回の実施を思いついたという。
また、「世の中で亀という名前の人が他の会社よりも少し多く働いている会社っていうのも面白いかなと思っています」とも語り、
「亀がつく苗字は亀井(9847人)、亀山(6779人)、亀田(6470人)が多いようです」
「そこで今回、日本の歴史上初めての、いや、世界の歴史上初めてかもしれない。名前に亀がつく人採用『亀採用』を実施したいと考えています」
と応募を呼びかけている。
現在、名前に亀が付くのは大亀代表のみ「5人程度採用できれば」
キャリコネニュースの取材に大亀代表は「1週間前に亀採用のページを公開したんですが、23日現在、『亀』が付く人から1人問い合わせがありました」と明かした。
「その人からも『自分も”亀”が付く人に悪い人はいないと思う』と言われました。やっぱり亀が付く名前には親近感を覚えますね。でも社員に亀採用の実施を伝えると『そうなん……』と失笑されました」
「亀が付かない人」2人からも問い合わせがあったそうだが、この2人は通常の採用フローと同じく、1次面接から行うという。
同社では今後3年間でアルバイトを含め40人採用する予定だが、そのうち亀が付く人は「5人程度でもいたら嬉しい」と話す。現時点で名前に亀が付く人は大亀代表のみだそうだ。
望ましい「亀」が付く人物像については、
「亀というと動きが遅いイメージがありますが、それでもいい。とにかく誠実な方が来ていただければ。『亀』がつかなくても地に足がついて、しっかりしている人に来てほしいです」
と、語った。また、同社では副社長がバーテンダーとなり、社内バーで語り合うイベント「Bar TSUBASA」を実施している。社外の人も参加可能なため、大亀代表は「社内見学がてらご参加いただけると嬉しいです」と話した。
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