山本一太氏「座間の事件はアニメの影響」発言を謝罪 「アニメ好きな政治家として一世一代の失言」
「座間の事件は猟奇的なアニメの影響」と発言して物議を醸していた自民党の山本一太参議院議員(59)が11月8日、ニコニコ生放送の「山本一太の直滑降ストリーム@Cafesta」で、発言は「一世一代の失言だった」と謝罪した。
山本氏は11月5日、「新報道2001」(フジテレビ)に出演し、座間の事件は「ゲーム感覚でやっている」「猟奇的なアニメの影響」と発言。ネット上で批判を浴びていた。
「自民党クールジャパン戦略推進特命委員長としても完全に失格だ」
これについて、山本氏は8日のニコ生で、
「急に(話を)振られたものですから、猟奇的な殺人事件の主人公の心理状況をパッと聞かれて、現実と妄想の世界が区別がつかなくなかったんじゃないかという時に、なんか『猟奇的なアニメもあって』みたいなことを言ってしまった」
と釈明した。山本氏自身がアニメや漫画を愛好しており、「余りにもアニメを見ているのでアニメという言葉が頭のどこかにあった」のが原因だという。その上で、
「私としては一生の不覚みたいな失言なんです。漫画とアニメが大好きな政治家として、クールジャパン特命委員長としては一世一代の失言でした」
と謝罪した。
アニメと犯罪の関係についても、「コンテンツをどう受け取るかというのはその人の感性であって、アニメがこういう犯罪に結びついたかのような誤解を与えてしまったら本当に申し訳なかったと思っています」と否定した。
同日、自身のブログにも同様の謝罪を投稿している。ブログ記事によると、問題の発言をした直後に「『ああ、これは極めて不適切な表現だった』と後悔した」という。
「アニメ制作に携わっている関係者の方々にも、アニメファンの人たちにも、これほど失礼な話はない。自民党クールジャパン戦略推進特命委員長としても完全に失格だ」としきりに反省しているようだ。
「本気なら同じ番組内で謝罪しろと言いたい」
山本氏が謝罪したことについて、ネットでは評価の声が多い。「十数年前なら、有り得なかったです。自民党議員はオタクヘイト連発しても、謝罪しなかったです」と時代の変化を歓迎する人もいた。
ただ、
「結局『地上波ではアニメ・ゲームをdisる』『ニコ生では媚びる』と使い分けているだけのような気が」
「本気なら同じ番組内で謝罪しろと言いたい」
という疑問の声もあった。ニコ生でニコニコ動画のユーザーに向けて謝罪しただけでは、とりあえず火消しに走ったのだと思われても仕方がないだろう。
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