「いい人より嫌なヤツの年収は100万円高い」林修の発言が話題に 他人に共感しない人の方が優秀?
予備校講師でタレントの林修さんが4月29日、「林先生が驚く 初耳学」(TBS系)で「いい人より嫌なヤツの年収は100万円高い」という調査の結果を紹介した。調査が掲載されているのは昨年出版された『残酷すぎる成功法則』(エリック・バーガー著、飛鳥新社)。
ここでいう「良い人」とは人と仲良く、付き合いを重んじる人のことで、「嫌な人」というのは人付き合いを気にせず、同調性の低い人のことだ。両者を比べると「嫌な人」の方が約100万円も年収が高いという。
「自身へのゴマすりを太鼓持ちと嫌う奴は見たことない」
また、年収を上げるためには、懸命に働くよりも上司にゴマをする方が有効だという。スタンフォード大学ビジネススクールのジェフリー・フェファー教授が調査したところ、どんなに見え透いたゴマすりでも効果があることが判明したという。
ゲストで子役の鈴木梨央さん(13)は、
「小さい時にお母さんから『正義は勝つ』と教えられてきたけれど、間違いってことですか」
と嘆いていた。残念ながら、必ずしもいい人や真面目な人が報われるというわけではないようだ。
番組放送後、ネットで話題に。「これはホントわかるね」「「上司にとっていいヤツが出世するんだよ」と共感する人も多かった。
しかし「ゴマスリがうまいやつって普通に頭もいいよな」「ただのコミュニケーションうまい奴」という声もあった。
また、「他者へのゴマすりを太鼓持ちと断罪する奴は五万といるが、自身への露骨なゴマすりを太鼓持ちと嫌う奴は見たことない」という指摘もあった。見え透いたお世辞であっても、褒められて悪い気はしない人がほとんどだということだろう。
近年、「嫌な人」には強みがあると指摘されることが多い。脳科学者の中野信子さんは、企業のCEOには、一般よりも「サイコパシーの度合が高い人」が多いと指摘している。
サイコパスは、他者にあまり共感しなかったり、同情心が薄かったりする。しかしそのために、冷静に的確な判断ができることもあるという。このように一般には「嫌な人」でも、仕事ができたり、出世したりすることがあるようだ。