親の6割が「褒めることが苦手」と回答 子育てで伸ばしたいのは「他人を思いやる気持ち」「自己肯定感」
写真を撮って貼ることで子どもの自己肯定感を向上させる「ほめ写プロジェクト」は8月29日、子どもの自己肯定感などに関する調査結果を発表した。調査は今年2月にネットで実施し、4~12歳の子どもをもつ親600人から回答を得た。
子どもの自己肯定感について「重要だと思う」「どちらかと言えば重要だと思う」と回答した人の合計が94.5%となった。
親の3割が「自己肯定感」の意味自体を知らない
しかし、子どもの自己肯定感を高めるために意識して何かを行っている人は41.5%で、半数以上は行っていない。自己肯定感が大事だと思いながらも、実際に行動できている親は少ないという実態が明らかとなった。
親に「自己肯定感」という言葉の意味をどの程度知っているかを聞いた。最も多いのは「自己肯定感が子どもに与える影響まで知っている」(29.9%)だが、次いで「知らない」(27.8%)がランクイン。以降「言葉の意味まで知っている」(22.5%)、「言葉だけは知っている」(19.8%)と続く。
親が子育てで伸ばしたい項目を聞くと、1位は「他人を思いやる気持ち」(29.9%)で、2位が「自己肯定感」(14%)となり、自己肯定感に対する親の関心は高いことが分かった。
3位以降、「目標に向けて努力を継続する力」(13.2%)、「嘘をつかないこと」「マナーを守れること」(同11%)、「やりたいことを自分で見つけてがんばる自己実現力」(9%)、「コミュニケーション能力」(3%)と続く。
自己肯定感を伸ばすためには褒めることが有効とされている。褒めることと叱ること、どちらが苦手かを聞くと、「褒める方が苦手」「どちらかと言うと褒める方が苦手」の合計が56%。調査元は「現代のパパママの”ほめ力不足”とも言える実態が明らかとなりました」とコメントしている。