公立校教員の過酷な労働環境 「時間内に仕事が終わらない」が8割超、過労死ライン超えも半数以上 | キャリコネニュース - Page 2
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公立校教員の過酷な労働環境 「時間内に仕事が終わらない」が8割超、過労死ライン超えも半数以上

過労死ラインを超える教員が半数以上

過労死ラインを超える教員が半数以上

仕事量について「時間内に仕事が処理しきれない」に「とてもそう思う」と答えた人は54%、「まあそう思う」は28.8%で、合わせて82.8%の人が「そう思う」と答えている。

年代別では、20代の91.7%、30代の91.1%が「そう思う」としている。20~30代ではほとんどの教員が、時間内に仕事が終わらないと感じていることがわかった。

働き方改革が推奨される中、2018年度に管理職から早く退勤するように言われたという人は60.1%に上った。しかし、「持ち帰り仕事が増え、自宅での仕事を入れると総勤務時間は変わらない」という人が46.4%もいた。仕事の量が減らない限りは、労働時間を減らすことができないのが現実だ。

現在の仕事は働きがいのある仕事だと思うかどうか聞くと、「とてもそう思う」が37.3%、「まあそう思う」が50.5%で、87.8%の人は働きがいを感じている。

しかしいくら働きがいがあっても、勤務時間が長ければ、心身に披露が溜まる。9月以降にひどく疲れていたことが「ときどきあった」人は39.1%、「しばしばあった」は27.4%、「ほとんどいつもあった」は24.6%だった。9割以上の教員がひどく疲れていたことがあったと答えている。

またイライラしていることが「ときどきあった」は46.8%、「しばしばあった」は22%、「ほとんどいつもあった」は8.9%だった。教員には、十分な休息を取って、穏やかな心で生徒に接してほしいものだ。

授業準備や成績処理を「業務」とするような制度の見直しに約9割が賛成

現在の勤務時間に関する制度では、授業準備・成績処理・調査報告物の作成などは、勤務ではなく教員による自発的な行為とされている。これらの業務を勤務とするような制度の見直しに「賛成」する人は64.6%、「まあ賛成」という人は21.6%だった。

また教員にも残業代を支払うように制度の見直しを行うことについては「賛成」が64.1%、「まあ賛成」が22.2%だった。

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