師走を迎え、ボーナスの支給が始まっている頃だろう。しかし、ブラック企業経験者からは「正社員雇用だったがボーナスはなかった」(30代男性/営業職)といった悲痛な声も数多く寄せられている。
一方、ブラック企業ならではの方法でボーナスの支給を受けた人もいる。ボーナスはまとまった金額を受け取れるとあって、楽しみにしている人も多いだろう。しかし、現金ではないものを支給されたという人もいる。
「ボーナスの代わりに2年に1回の半強制的社員旅行」(30代男性/技術職)
「ボーナスがクリスマスケーキ」(40代女性/技術職)
ブラック企業では、社員に支払えるまとまったお金が足りないのだろうか。それともボーナスがないよりはマシだと考えているのか。しかし、社員がほしいのは旅行やケーキではなく、現金である。ブラック企業は、こうした社員の気持ちを理解することが難しいようだ。
「残業、休日出勤の賃金をボーナスと考えて支払おうとしている」
ボーナスは会社の売り上げによって増減されるほか、企業独自の制度に基づいて支給額が決まることが多い。だが、ブラック企業の中には、社員にとって不利な制度でボーナスを支払おうとする企業もある。
「残業、休日出勤の賃金をボーナスと考えて支払おうとしている」(30代男性/技術職)
「今年度から残業した分だけボーナスカットです。そのためみんな残業したがらないのですが、誰かがやるしかないのでタイムカードを切ってから残業する人も」(20代女性/販売・サービス職)
残業代や休日出勤の賃金は本来、別途支給されるべきものであり、ボーナスとして支給されるものではない。残業を減らすための対策かもしれないが、仕事量や人員の調整をしない中でこのようなことを行うのはいかがなものだろう。中には
「ボーナスの支給日2週間前に転職のため辞めると伝えたところ、ボーナスが5万円に。9割以上カットされてびっくりしました」(50代男性/販売・サービス職)
という声もあった。社員に対する悪質な嫌がらせと言えるだろう。
※キャリコネニュースでは引き続き
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