結婚相手の「年収や学歴を気にする」のはよくあることだが、1月下旬にヤフー知恵袋に寄せられた「婚約破棄となりそうです」という相談は、「親の学歴」などが問題になっており注目を集めた。
相談者は28歳の一人暮らしの男性で、彼女は実家暮らしの29歳。2年交際し、「これまでになく居心地がいい人」だったため、年末にプロポーズ。OKをもらい、翌日には婚約指環を買ったという。ところが、彼女の実家へ挨拶に行く約束の日に急遽キャンセルとなり、彼女に「結婚できない」と言われてしまったそうだ。(文:okei)
ダメな理由が「両親が高卒」「父が定年、母は専業主婦」「一人っ子」
理由は彼女の両親が反対しているからだ。その理由は、男性の「両親が高卒」「高齢で父は定年済み」「母は専業主婦」「一人っ子」「親に仕送りをしている」という部分に不満があるらしい。彼女の両親はよほど良い家柄か高学歴なのだろう。
しかし相談者は大卒で年収780万、両親はお金がないわけではなく、今まで育ててくれた感謝として仕送りしているそうだ。仕送りは結婚したらやめるつもりだが、そういった事情を説明する機会すら与えて貰えず、気の毒でならない。
彼女には何度も、一度会ってくれるよう両親に伝えてほしいと頼んだそうだが、彼女は父親にあまりものを言えないようで、事態は全く変わらないと嘆いている。相談者は思い詰め、
「アポなしで、彼女の実家を訪問も考えていますが、余計印象を悪くしてしまいそうで」
「あきらめるしかないのでしょうか」
と相談している。
「女性が男性に望む年収」の上をいく相談者はかなりの優良物件なのに……
この相談は注目を集め、6万以上閲覧された。回答欄には、自身が高卒で大卒の彼女と結婚するとき「釣書」(縁談の身上書)を書いて許してもらったという人や、「手紙を書いてみたら」といった助言が寄せられた。直接会ったとき緊張でうまく話せないリスクを回避できるという。
一方、彼女と彼女の父親に対する批判や、「今回は諦めたら」という意見も相次いだ。「彼女にとってあなたとの結婚はその程度のものだった」「会う前から先入観で物事を決めつけるご両親と、自立しているべき年齢で両親に自身の意思を伝える事も出来ない婚約者では今後あなたが苦労する」と指摘し、「別れた方がいい」といったアドバイスが大半だ。彼女の主体性の無さや”毒親”と付き合うことの懸念を示す人は多かった。
中には、相談者の男性は婚活市場ではかなりの優良物件なので、早く分かれて次の出会いを求めよ、「いくらでも出会いはある」という助言もあった。
サンマリエの調査によると、女性が男性に望む年収で最も多かったのが500万円以上、2位が600万円以上となっている。国税局の2019年分民間給与実態統計調査では、20代後半サラリーマン男性の平均給与は年間404万円だ。この年齢で800万円近い年収があることは、婚活市場においてかなり有利に働くだろう。
親思いでしっかり自立している相談者は、婚活市場に躍り出るまでもなく恋愛結婚できるに違いない。残念だが今回は諦めて、是非もっと良い人を探してほしい。