“ダイバーシティ”を謳う企業の実態「男性でも育休とれる」「外国籍社員への配慮が少ない」 | キャリコネニュース - Page 2
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“ダイバーシティ”を謳う企業の実態「男性でも育休とれる」「外国籍社員への配慮が少ない」

「ダイバーシティを推進しているので、キャリアにおいて男女差は無い。周りのサポートもしっかりしているので、伸び伸びと仕事をしている印象がある」(研究開発、40代前半、男性、正社員、年収1080万円)

「多くはないですが男性で育休を取る方もおり、小さいお子さんがいらっしゃる女性は時短勤務が広く受け入れられていました。ダイバーシティ・マネジメント推進の流れも受けて、今後も女性にとってより良い職場環境の整備は進むのではと思います」(研究開発、30代前半、男性、正社員、年収750万円)

「最近、ダイバーシティを推奨する風土になり、男性でも育児休職が普及してきた。1か月くらいの休職を申請し、元の部署に戻るというのがトレンド。中には男性で2年間休職した強者も。この方は社内報にも取り上げられていました」(営業アシスタント、30代後半、男性、正社員、年収590万円)

「時短勤務や在宅勤務の制度も整っており、連続して育休を取得する女性もいた。外資ということもあり、ダイバーシティを重視していて、ジェンダーによる差別等は少ない」(管理関連職、30代後半、女性、派遣社員、年収600万円)

口コミの中にも「ダイバーシティを推進している」という企業は多かった。男性も女性も等しくキャリアアップを目指せる仕組みや、男性も育休の取得がしやすい環境づくりなど、性別による差を縮める取り組みが目立った。

また、子育てなどで、やむを得ず勤務時間を短縮する必要がある従業員が、時短勤務や在宅勤務などに切り替えることで、キャリアを諦めずに済む環境も整えられている。

表向きはダイバーシティだが……「社員には全く響いていない」

一方で「ダイバーシティ」という言葉が独り歩きしているパターンもあった。

「学歴重視である点は否めない。とにかく大学は最低レベル卒業、大学院卒もある程度必要。また国立、私立といった区分もある。ただ公には、『その点は勿論無い』と言う扱いでダイバーシティを謳う、ホワイト企業を全面に出して採用活動をしていた」(生産・製造技術、30代後半、男性、正社員、年収850万円)

「『ダイバーシティに取り組んでいます!』と言ってはいるが、マイノリティーの女性社員への配慮はもちろん、特に外国籍社員の方々への配慮が少ない。英語でのミーティングはもちろんないし、メールなどもすべて日本語。それなのに毎年どんどん外国籍社員を採用するものだから、至る部署で同様の問題が生じていることは非効率以外のなにものでもない」(研究開発、20代後半、男性、正社員、年収600万円)

「ダイバーシティ・マネージメントの一環として外国人採用にも力を入れている姿勢を見せていますが、かなり表向きで、実情としては日本人の新卒生え抜きの比率が圧倒的に高く、中途採用はかなり少ないです」(研究開発、30代前半、男性、正社員、年収750万円)

「ダイバーシティに取り組んでいる」という、謳い文句を掲げていながら、実際のところは学歴による格差や、性別や国籍の違いに対応できていない面がある企業もあるようだ。一見はまるで、最先端の意識で企業経営や社内体制を整えているように見えるのは厄介なところ。

「きちんと自分で考えた言葉を使って考えを述べて欲しいと思います。グローバル化、ダイバーシティ、イノベーション、シナジー、等どこかの記事から借りてきたような言葉を多用されても、一般社員には全く響いていない」(機械設計、30代前半、男性、正社員、年収550万円)

言葉だけが独り歩きし、肝心の「一般社員には響いていない」という厳しいツッコミも。今後、共働き世帯や外国人労働者が増えることが予想される社会で、企業には真の「ダイバーシティ・マネジメント」がますます求められるだろう。【参照元:キャリコネ】

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