ビッグデータマーケティングは2月28日、1月のドラッグストアでのインバウンド消費動向調査(訪日外国人による日本国内での消費動向)の結果を発表した。調査は今年1月のドラッグストアのPOSデータを元にしている。
今年1月にドラッグストアで訪日外国人に最も売れた商品は「フェイスクリーム(花王 キュレル 潤浸保湿フェイスクリーム 40グラム)」。2位は「リップクリーム(DHC薬用リップクリーム 1.5グラム)」で、3位は「マスク(興和新薬 三次元マスク ふつう M ホワイト 7枚)」。マスクはほかにも興和新薬やユニ・チャームの商品が複数ランクインしており、上位30商品のうちマスクが12商品を占めた。
「新型コロナウイルスの影響でマスクが大きく売り上げを伸ばした」
また、7位には「鎮咳去たん薬(龍角散ダイレクト スティック ピーチ 16包)」、13位には「かぜ薬(大正製薬 パブロンゴールドA 微粒 44包)」といったものがランクインしている。
1店舗あたりのインバウンド消費購買金額は、昨年1月と比べ3.4%増加し、2018年10月以来15か月ぶりのプラスとなった。新型コロナウイルスの影響でマスクを買い求める訪日外国人が多く、1店舗あたりの購買件数が増加した。
また春節期間である1月24~30日の消費金額はについて、同社は「新型コロナウイルスの影響でマスクが大きく売り上げを伸ばし、前年の春節期間と比べ23倍を記録しました」とコメントしている。
1月の訪日外国人数は、4か月連続で前年同月を下回っている。1月27日からは中国からの団体ツアーなどの販売が禁止されており、2月以降も訪日客の落込みが予想される。