世の中には、報酬に見合った働きを見せない中高年もいる。キャリコネニュース読者からも
「向上心の欠片もないため、いつまでも雑用ばかり。注意をされないことをいいことにフリーライダー。呆れます」(40代女性、事務・管理職)
といわゆる”タダ乗り社員”に対して、うんざりした声が寄せられている。(文:鹿賀大資)
3人の中高年フリーライダーたち「席で居眠りするのが日課」
建築・土木技術職の40代女性は、自身の職場にいる3人の中高年フリーライダーについて明かす。女性の職場では、働かない中高年に対して誰も指摘しないという。寛容というよりは、いささか冷淡な対応といったところだろう。
定年退職後に継続雇用となった60代男性は、席で居眠りをするのが日課。周りの社員は、クスクスと笑いながら観察しているという。また、40代女性については
「育児のため16時半までの時短勤務をしている人です。16時には帰り支度を始めます。トイレに用を足しに行っているのか、事務所にはいません。業務中も頻繁にトイレに行っていますが、毎回、携帯電話を持ち込んで15分は帰ってきません。一日3時間以上はサボりです」
50代男性にいたっては「市内営業」と言いながら、16時ごろには帰宅しているという。しかも、帰宅の際には社有車を無断で使用している始末だ。社内の人間は気付いているが、見て見ぬふりだという。
部下の粗探しで出世する”負の循環”
事務・管理職の30代女性は、親会社から転籍した太々しい態度の中高年女性について綴る。アルバイトながら、お局的な存在感を発揮しているという。
「上司に許可をもらったものを『アタシ権限』でひっくり返す人です。やれ新聞整理だ置き菓子の整理だ、とほとんど席にいません。しかも上から目線でアドバイスしてくるから、困り果てています」
男性が最も厄介に感じていることは、謎のマイルールを上司にも押し付けることだという。
「上司が印鑑マットをほしがった時に、その人が『これ使えばいいわ』と紙製のコースターを渡したのはびっくりしました……」
購買システムは、そのお局女性が実権を握っているようで、男性は仕方なく100均まで印鑑マットを買いに行かされたそうだ。
ITエンジニアの20代男性は、働かない上司らが回す職場を「負の循環」と綴る。直属上司の「指導」と称した大声で恫喝する行為は、働かないことを周囲にバレないようにするための常套手段だという。
「長期間の説教だったり、暴力を振るわれたりする中、一日の大半の時間を過ごしています。彼の上司も同じタイプの人間で、その上も同様のタイプです。仕事もせず能力のない中高年上司が、優秀で従順な部下の粗探しをして出世するという構図ができ上がっています」
男性の先輩社員も、この構図に染まり、まるで人が変わったように暴力的になったという。男性は「私はこうなりたくないので、退職は時間の問題です」と書いている。
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