新型コロナウイルスの拡大を受け、公立の小中学校や高校の臨時休校が続いています。わが家には幼稚園に通う6歳と保育園に通う1歳半の子どもがいますが、幼稚園は2月をもって休園になってしまいました。
保育園は休園要請の対象外で、保育士や園児に感染者がいない限りは開園しています。ただ、やはり普段とは違います。
食事のときに着用するエプロンがビニールエプロンに変わり、登園時のアルコール消毒をこれまで以上に徹底するようになりました。子どもが使うおもちゃの消毒やふき取りも入念にやっているそうです。
感染拡大防止に尽力されているとはいえ、我が家では今回1歳半の娘を保育園の登園回数を減らすことにしました。今回は新型コロナウイルスで幼児がいる家庭にどんな変化が起こったかをお伝えします。(文:林加奈)
仕事は子どもを寝かしつけた後に、休日はコワーキングスペースへ
登園を減らした理由は、私自身がフリーランスで仕事の都合がつきやすくはあり、上の子の幼稚園が休園=日中に仕事ができない以上、下の子を預ける必要もないと感じたためです。
休園になって大きく変化したことは、やはり仕事にあてられる時間が減ったこと。3月に入ってからは稼働時間が今までの半分以下になりました。子どもの世話をしながら在宅で仕事をすることは難しく、子どもを寝かしつけた後しかできません。
そこで、平日日中は私が家事と育児に集中し、夫には土日のいずれか1日で子どもたちを預け、カフェやコワーキングスペースで仕事をさせてもらうことで乗り切ることにしました。
大変なのは大人だけではありません。子どもは退屈そうにしています。図書館や子育て支援センターなども閉館していて、遊ぶ場所はかなり制限されているからです。
下の子は毎朝「早く行きたい」というほど保育園が大好き。現在、週1~2の登園に留めているため遊び足りないようで、上の子も「つまんない……」と自宅で退屈そうにしています。お友達と遊びたいという希望をかなえられず、親としてももどかしい気持ちです。
家事と並行して子どもが楽しめる遊びをするのは、実は相当な体力仕事
こうした生活を続けていくうちに、よかったと思う点もありました。保育園に子どもを預けた当初、罪悪感を覚える親は少なくありません。先生から「子どもは保育園で楽しく遊んでいるから大丈夫!」と聞いていても、子どものことは心配になります。
そんな風に悩んでいた時間を取り戻すかのように、日中は子どもと過ごす時間を確保できています。おもちゃで遊んだり、本を読んだり、天気が良ければ公園に行くことも。子どもが心身共に成長している様子が目に見えてわかります。
もちろん、楽しいことばかりではありません。家事と並行して子どもが楽しめる遊びをするのは、実は相当な体力仕事。改めて、日々子どもの世話をしてくれる保育園の先生方に感謝の気持ちを持つようになりました。
それでも日常とは勝手が違う今の状況は、できるだけ早く収束してほしいものですね。子どもと過ごす時間は確かに貴重ですが、私自身の仕事が滞っているし、
一人の子育て主婦として、子どもたちと毎日全力で遊びつつ、少しでも早くもとの日常に戻ることを願っています。