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新型コロナでもノーガードの会社「うちはみんな年収200万円台。マスクなんか買えないでしょ」

危機意識が低過ぎる会社のエピソード

危機意識が低過ぎる会社のエピソード

新型コロナウイルス感染拡大防止のため、多くの企業がテレワークや時差出勤などの導入を求められている。真剣に対策を講じてほしいものだが、中には危機意識を持っているのかが疑わしい会社もあるようだ。

兵庫県で事務・管理職に就く40代女性は、職場で「自粛しても一緒なのでガンガン営業しろ」と言われた。北海道や東京への出張だけでなく、毎月恒例の飲み会も開催。新型コロナを理由に断ったところ、嫌な顔をされたという。女性はその後、退職を決めている。

今回は、会社の新型コロナに対する危機意識が低いことをきっかけに、退職を決意した人々の声を紹介する。(文:林加奈)

「こういう時こそお客様のために」と営業姿勢を変えない上司

神奈川県の20代男性は「新型コロナ対策は何もしておりません」と語る。会社では「ピンチはチャンスだから、今困っている人のために頑張ろう」と言い聞かされた。

「テレワークで代用がきくと感じていますが、実際には対策もせず、GWも出社です。客先はもちろん休業している企業が多いため、仕事はほとんどありません。世情に抗うようにノルマも高くなり、退職を決意しました」

また、都内で営業職に就く20代女性は「基本は地方へ出張。月曜から金曜までホテル暮らし」をしているという。さらに、多い日は顧客30人近くと打ち合わせを行う。

感染リスクは高いはずだが、上司は「こういう時こそお客様のために」と言って何も変える気がなかったという。女性は続けて「緊急事態宣言が出るまで直接営業はやめず、頭おかしいと思いました」と憤りを綴った。

「流行ったら流行ったでいいじゃない」

都内の20代女性は航空貨物の輸出入に関する事務の仕事をしているが、すでに退職の準備を進めている。職場にはニュースを見ない人が多く、マスクを付けずに出社する社員もいるという、感染防止のためにもマスクの徹底は呼びかけた方がいいと上司に進言すると、

「うちはみんな年収200万円台だし、マスク買えなんて言っても買えない子が多いんだからかわいそうでしょ。それにニュースを見ない子も多いんだからあんまり不安がらせること言わないで。流行ったら流行ったでいいじゃない。貨物も減ってるんだしなんとかなるよ」

思わず耳を疑う返答には驚くばかりだ。自分がどれだけ感染予防に努めていても、危機感のない職場にいれば高い感染リスクはぬぐい切れない。女性は最終的に「無知と危機感のなさに殺されると確信し、転職先も決まっていませんが辞めて実家に帰ることにしました」という。

※キャリコネニュースでは引き続き【新型コロナ】緊急事態宣言でも出社しなくてはいけない人「新型コロナで退職を決意した人」に関するアンケートを募集しています。

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