新型コロナウイルスの影響で収入減少となり、苦悩を抱えたり不満を募らせたりする人は少なくない。キャリコネニュース読者からは、
「演劇の舞台監督をしています。3月から計5本の舞台がなくなり、今後も劇場再開の見通しが立ちません。収入はゼロで貯蓄も底をつきそうです。中高生の子どもを抱え、どう暮らしていくか悩んでいます。軽貨物ドライバーのアルバイトに申し込みました」(東京都/40代男性/個人事業主)
「4月中旬より休業中。その間の休業補償は6割。5月以降のシフトは出ていません。会社から店鋪再開の連絡待ちなので、先が見えず不安です」(東京都/40代女性/サービス・販売職)
といった声が寄せられている。北海道のホテルで正社員として働く20代女性も、
「5月の支給分から1割減が口約束のみで決定。むしろ『決まったから従ってください』という感じです」
という。女性の不満はそれにとどまらず、社内格差についても言及する。(文:鹿賀大資)
「泣き寝入りするしかないのでしょうか」
女性は非正規雇用者との待遇に差を感じている。コロナ禍においても女性の業務内容は以前と変わらない。接客以外にも販促業務など常に仕事があるという。しかし、
「非正規雇用者は接客しか仕事がないため、ロビーでテレビを見て時間の流れるのを待っている始末。にも関わらず減給もありません。しかも収入の差が出ないよう調整され、通常のフルタイム出勤です」
という。非正規雇用者が給料減額で格差を感じるという声も多いが、女性はその逆だ。そもそも正社員は面接時の“言い値”で決まるという。「仕事や年齢に関わらず10~20万円の差があります」と納得がいかないようだ。さらに、
「一般職の中でも仕事量に差があり、それでも変わらずに働いている自分が情けなくて悔しい思いです。泣き寝入りするしかないのでしょうか」
と吐露している。
「サインはしましたが何だか不快です」
大阪府のクリニックで理学療法士として働く40代女性も、コロナでの給料減額に関する社内格差について綴る。クリニックは休業補償を受けられない中、診療を続けているが、患者数は減少。クリニックの収入も減り、女性は6月からの給与が1.5割減になると言い渡された。
「私は専門職なので時差出勤もありません。しかし他の社員は専門職ではないので時差出勤があり、週の半分が休みです。それなのに給料は満額で支給されています。私は休みもなく通常出勤で、給料はみんなと同じです」
6月以降も女性のシフトは変わらない。しかし他の正社員は休みが1日追加された。給料こそ2割減になったというが、それでも女性は「サインはしましたが何だか不快です」と綴っている。
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