新型コロナウイルスの影響で経営難に陥る企業は少なくない。キャリコネニュース読者からも、
「音楽教室で働いています。密を恐れて生徒は半減以下です」(神奈川県/60代男性)
といった声が寄せられている。大阪府でスーパーの管理職をする50代男性にいたっては、
「会社の売上は2桁以上のびているが、従業員は毎日、5000人前後のお客様と接している。不安を抱える中で頑張っているが、会社はその危険度をあまり認識していない。残念以外に言葉が出ない」
とのことだ。また整形外科クリニックの看護師として勤務する40代女性は、
「来院患者数は以前の3分の2くらいになっています。一人の患者さんに対応するたび患者が触れたところを消毒したり、全職員が検温したりするので、業務は減っていません。ボーナスが出るのか不安です」
と業績悪化による収入面の心配はおろか、業務量が増えたことにも不満を漏らす。今回は、コロナの影響で業績が悪化した企業に勤める人たちから寄せられた悲痛な声をお届けしたい。(文:鹿賀大資)
「休業補償はわずか3.6割」「生活費が跳ね上がり、1日2食で切り詰める」
東京都の40代女性は、商業施設内でサービス・販売食をしている。女性が所属する会社は全国展開の大手外食チェーン。商業施設の臨時休業に伴い、女性の店舗も営業自粛を余儀なくされている。そうしたなか会社の待遇について、
「休業補償は法定で6割支給されるはずなのに、うちの会社は3.6割しか出ないと連絡がきました。同業他社と足並みを揃えるという話を噂で聞きました。残りの支給分が後日になるという旨の説明も一切ありません」
と綴る。また支給日について会社から何も連絡がないという。
「子どもたちも臨時休校で自宅にいます。光熱費や食費が一気に跳ね上がり、出費も多いです。私は1日2食で暮らしています。もう病みそうです」
売上4割減の個人事業主「銀行の無利子の融資も簡単には通らない」
岐阜県の40代女性は、不動産・建設系で個人事業主をしている。下請け業者を雇う中、5月の売上は4割減と落ち込んだ。6月からは少しずつ稼働する方向だという。
「自分の生活もですが、下請けのことも思うと不安です。とても下請けの仕事までは確保してあげられません。この状況がいつまで続くか先も見えないし、税金も猶予というだけで来年の2年分を払うとなると大変です」
女性は猶予申請をしたものの、現時点で払えそうな税金は収めているという。
「手持ち資金の少ない個人事業主や中小企業はかなり大変です。銀行の無利子の融資も簡単には審査が通らないと聞いているので不安しかありません。2人暮らしをしていますが、配偶者はガンで通院生活です」
毎月の出費もばかにならず「このままでは治療も断念しないといけないかもしれないですね」と無念な心境を綴っている。
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