「まだ新型コロナが流行していない頃、ライブに万全対策で参加。しかし『ライブで叫ぶんでしょ、コロナなのに』と馬鹿にされた。無論、私は叫ぶタイプじゃないのに。 馬鹿にした当人は、コロナ禍に会社で禁止の飲食接待に出かけていたし、マスクも手洗いもしないので腹が立ちました」（派遣社員／東京都／女性）

コロナが感染拡大する中で、それぞれの過ごし方や衛生意識などが浮き彫りになっている。徹底して自粛している人、感染対策をして出かける人、他人の行動を厳しく指摘しながら自分は出歩く人など、コロナによって他人の行動に目がいき、イライラを感じる人が増えているようだ。

また、感染者ゼロの岩手県に住む50代の女性（パート・アルバイト）は、自粛中に友人から「誕生日を祝ってほしい」と誘われ、呆れている。

「4月に友人から『遊ぼう』と連絡が。私が自粛していると伝えたところ、『週末が（自分の）誕生日だから会いたい』と。その友人から誕生日を祝ってもらったことないんだけど。聞けば『自粛したくない』とのこと。自分勝手もいい加減にしてくれ」

全員出社で新入社員の歓迎会「狂っているとしか思えない」

コロナがキッカケで、会社の上司や同僚との考え方が合わなくなった人もいる。東京都の40代男性（正社員）は、会社がコロナ対策の社内規定を作っているというが、不満を感じている。

「テレワークを認めているが、昔から『休まない・会社に来るのが正義』な上司が多く、私以外のほとんどの人がテレワークを行っていない。社長は率先して今後のテレワークのあり方を社員に説いているが、その本人が毎日出社」

と、実質的にはテレワークは進んでいない模様。さらに「5月に新入社員が入ってきて、『全員出社』と言われイヤな予感がしたら、定時後に会社でアルコールありの歓迎会。狂っているとしか思えない。後日その飲み会について『おかしい』と言うと、周りからは奇異な目で見られる始末。この会社にはいられないと思った」と胸の内を明かしている。

コロナにより行動や意識の差があらわになり、人間関係や職場を見つめ直す事態に直面している人が増えているようだ。

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