以前、キャリコネニュースで、不動産情報口コミサイト「マンションコミュニティ」内にある「世帯年収2000万~4000万の生活感」というスレッドの投稿記事を掲載した。スレ主が「ほどほどに楽はできる年収だと思っていますが、実際はどうなんでしょう?」と回答を促す形式だ。今回は世帯年収2500万円の30代夫婦から、
「ドライブが好きだから、ベンツGクラス、ポルシェ911、ゴルフR、プリウスの車4台を所有。家のローンは残り6500万円くらい。今年子どもが産まれたので、これからは貯金しようと思っている。でも今のところ夫婦合わせて約1000万円しかない」
という主旨の回答があった。そこで今回は“貯蓄”に着目しながら、3世帯の生活模様を紹介する。(文:鹿賀大資)
「1億5000万のマンションを全額キャッシュで購入。貯蓄額は4億強」
東京都の50代男性は、夫婦で専門職として働き世帯年収が3000万円。子どもはいない。約1億5000万円のマンションを全額キャッシュで購入している。貯蓄額については「コツコツと貯めて約4億円強、ほぼ全部が現金」だという。
「以前に住んでいた家をアパートとしてリフォーム。現在は賃貸経営もしています。車は持っていません。タクシーの方が気楽で、事故を起こして加害者になるのが恐ろしいですから。あと目立ちたくないので、普段は年収700万円程度の人と同じ生活レベルをしています。必要があれば、高いランクのものを選んで購入します」
そんな男性の実家は、代々の土地に賃貸マンションやアパートを建てて生活しているという。子どもの頃から贅沢な生活をしてきたように見えるが、家庭では「派手な生活は慎むように」と教育されてきたと語る。
「私は子どもの頃から『派手な生活は慎むように』と言われ教育されました。今でも親に『上には上がいるから前を見て進めばよい』と言われています。20代の頃からは、倹約や運用をしてきました。先祖からの資産は使うというより、いかにして守るかの方が難しいです。私が一代で築いた財産は、自身の考えで使い切っても、先祖の資産は次の代に引継ぐのが当然の価値観としてあります」
ちなみに男性は「ローンを組んだことがない」とのこと。
「豪邸や高級車に乗りたい欲はない」
会社経営をする30代男性の世帯年収は3600万円だ。そのうち、男性の年収は2400万円。妻は専業主婦の傍ら節税対策として役員も兼ねており、1200万円の報酬を得ている。子どもは8歳と5歳の2人、貯蓄額は1億8000万円だという。
「自分も妻もあまりお金を使うタイプではありません。豪邸に住みたいという欲もなければ、高級車に乗りたいという欲もないです。他にほしいものもないので、独立前の年収1000万円くらいだった時から生活レベルは変わっていません」
見栄や物欲のない男性が住んでいるのは、地方にある2500万円の中古マンション。当然、現金一括で購入。さらに所有する自動車も中古だと語る。
「車も200万円で購入した中古のノアです。旅行は会社の経費を使って海外が年2回、国内が年4回くらいのペース。その際に貯まるマイルやポイントを使って、また旅行ができるので出費はあまりありません。節約しているつもりはありませんが、さすがにお金は貯まっていきます」
とも書いている。
ほかには、
「我が家は夫が年収2500万円、私が年収200万くらい。不動産収入として継続的に数百万の収入もあります。3人の子どもを、中学または高校から私立に通わせているから、なかなか貯金もたまりません。今のところ、私の貯金と相続で4000万円、家族では1000万円くらい。これから生活を見直し、とりあえず1億円を目標に貯金しようかな」(女性/自営業)
といった声も寄せられていた。
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