「実家が貧乏で格差婚が心配」 田舎から上京、奨学金で私大に通う女子大生に励まし相次ぐ | キャリコネニュース
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「実家が貧乏で格差婚が心配」 田舎から上京、奨学金で私大に通う女子大生に励まし相次ぐ

格差婚を心配する女子大生

格差婚を心配する女子大生

経済力や学歴に差がある結婚を「格差婚」などと呼ぶが、付き合ってもいないうちから格差婚を心配する人もいるようだ。お悩み解決掲示板に8月上旬、「実家が貧乏な大学生女です。将来が不安です」というスレッドが立った。

スレ主は田舎の借家で育ったという女子大生。東京都内の”頭の良い”私大に、全額給付奨学金で通っているという。大学で出会う人が医者の娘など金持ちが多く、格差を感じているようだ。彼氏ができたことはなく、就活中だというスレ主は、

「このまま大企業とかに就職したら、必然的に格差婚になると思います」

と頭を悩ませている。(文:okei)

「就職先のレベルを下げたほうがいいのでは?」とまで思い詰めるが

両親は高齢で父親は自己破産しており、父と母は別居中のため、スレ主は「将来結婚するときに夫を実家に連れて行ったりできない」という。現在気になっている人は”都内出身の坊っちゃん”だが、

「絶対釣り合わなくて、付き合えたとしても実家のこと話すの嫌です。実家の写真見せてとか言われたらどうしよう……家庭の経済状況を顧みず上に来てしまったので、こうなってます」

と思い詰めていた。親は娘2人を私大に通わせてくれており、教育で「お金ないから無理」と言われたことはないという。もちろん感謝はしているものの、「就職先のレベルを、自分本来のレベルに下げた方がいいのか」とまで悩み出していた。

これから大企業に就職できるとも、必ず彼氏ができるとも限らないので、悩んでも仕方がないこととも思える。しかし本人にとっては深刻な問題だ。これまで交際経験がないのも、格差が気になって周囲に完全に打ち解けることができなかったからかもしれない。

奨学金には、原則返さなくていい「給付奨学金」と、返す必要がある「貸与奨学金」がある。スレ主は、成績の基準が高い給付奨学金を受けているため、偏差値が高い大学の上に成績も良いのだろう。勉強ができるという自負があるだけに、「実家が貧乏は恥ずかしい」という思いが強そうだ。「格差婚=悪い」わけでもないのに、「相手に引かれる」「両親の違い」「マイホームを建てるときの資金援助」など気になることを並べていた。

「『お金ないから無理』と言わない素晴らしいご両親」と称賛の声も

この投稿には、「引くような人とは結婚しないほうがいいです」を始め、叱咤激励が多く寄せられた。

「ご実家に連れていけない事情も話し、それでも受け入れてくれる彼氏さんが本物だと思ってください。せっかく良い大学に入れたのですからたくさん勉強されて大企業に就職すべきです」

また、「教育で『お金ないから無理』と言われたことが無いって素晴らしいご両親じゃないですか。話を聞いた上で実家の事を馬鹿にする様な坊ちゃんはこっちから願い下げですよ」という声も。 “実家の格差など関係なく、あなたを理解してくれる人と結婚すればいい”といった指摘や励ましが目立った。

一方で、「何のために貧乏なのに奨学金借りてまで大学通ってるの?それだったらそもそも高卒で働けばよくないか?」「隠したって付き合うならバレるじゃん。(中略)バレて当たり前なのだから、最初から言っておくほうがいい」など、スレ主の余計なプライドをとがめ、正直に生きたほうがいいと諭す声もある。

こうした悩みがあるのも、格差の拡大ゆえとも言えるが、人間あまりに先のことを考えすぎると却って不安になってしまう。コロナ禍で就職活動も難しくなっているなか、するとも限らない結婚の心配よりも、目の前の学業と就活に集中したほうがいいだろう。

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