群馬県に住む20代後半の男性(その他/正社員)は、年収400万円で「会社の寮で独身生活をしています」と語る。
「会社の持ち株会や個人年金、親への仕送りがあるので、月々に自由に使えるお金は多くありません。あまり節約を意識して生活しているわけではないので、100万円の現金貯金もやっとの思いです。少し高い買い物が重なると毎月貯金を切り崩す状態になります」
「持ち株会」とは、社員が給与天引きで一定額を払い、集まった資金で自社株を共同購入するしくみだ。少額で投資ができ、拠出額に応じた配当が得られるため、プラスになる可能性もある。男性はほぼ平均の年収額で、寮生活なら住居費もさほどかかってはいないだろう。それでも、将来の安心にはつながってはいないようで
「会社の定期昇給額もたかが知れています。将来、車の購入、結婚、子どもの教育、家を建てるといったことができるのか不安です」
と悲観的に綴っていた。