たとえ毎月の手取りが少なくても、ボーナス支給額が高ければいいのだが、
「転職したころから会社の業績が落ち込み、入社した年に一度だけ『お小遣い程度』のボーナスが出たきりでした」
と女性は明かす。再びの転職については、
「30代半ばになり、次の転職も考えはしますが、今より手取りが低くなることは避けたいし、転職も難しくなってくる年齢で」
と難しさを感じているようだ。続けて都内で暮らす現状をこう綴っている。
「旅行やレジャーに行きたい気持ちはあっても、都内で部屋を借りているため家賃もそこそこ。光熱費や生活にかかる消耗品、食費も贅沢をしているわけではありませんが、とてもじゃないけど貯金にまわせるお金の余裕はありません。こんな状況では、結婚や子育ても不安でなかなか決断ができません」
手取りが少ないために、人生の選択肢まで限られてしまうとはなんとも悲しい。とはいえ業績が上がらないことには、会社側も簡単には昇給させられないのだろう。会社の業績が上向くのを待つか、リスクを承知で転職するか、女性は難しい選択を迫られている。