ビズヒッツは1月27日、「30代の転職」に関する調査結果を発表した。調査昨年12月にネット上で実施し、30代で未経験の仕事に転職した205人から回答を得た。
転職理由を聞いたところ、最多は「やりたい仕事がある」(18.5%)だった。以降は「前職に不満/環境を変えたい」(17.6%)、「ライフスタイルの変化」(12.7%)、「新しい仕事に挑戦したい」(9.8%)、「収入アップのため」(8.8%)などと続いた。
「やはり夢をあきらめきれず30歳を過ぎて再度受験した」
また、具体的な理由としては、
「新卒時に採用試験に受からなかったため他の仕事に就いたが、やはり夢をあきらめきれず30歳を過ぎて再度受験した」(34歳男性)
「親の介護のため、残業が少なく家から近い場所でできる仕事を探した結果、未経験の転職となった」(34歳男性)
「前職のお客様だった会社からオファーをいただき、チャレンジすることにした」(39歳女性)
といった声が寄せられた。
未経験の仕事に転職するために「何か準備したことがある」という人は49.3%。準備した内容を聞くと、「資格や免許の取得」(38.6%)、「独学でスキルを身につける・高める」(22.8%)といった声が多かった。
年収の変化については「上がった」という人は34.6%にとどまった。一方で「下がった」という人は51.2%。要因としては「基本給や賞与が少ない」(37.1%)、「未経験からのスタートだから」(20.0%)、「契約・派遣社員やパートになった」(18.1%)が上位を占めた。
「給与が思った以上に少なかった」と後悔
一方で「未経験の職場に転職してよかった」と考えている人は82.4%にのぼる。回答者からは、
「夢を実現できて非常に満足している。年齢にこだわらずに挑戦して本当に良かったと思っている」(34歳男性)
「新しい知識や技術を身につけられた。今まで知らなかった世界が見えるようになって楽しい」(33歳女性)
「大変なこともあるが、新しい環境にいかなければ知らなかった自分の向き不向きや仕事の可能性に出会えた」(33歳女性)
とやりがいや、視野の広がりを感じるといった意見が多かった。対照的に「転職して悪かった」という約2割の人からは、
「経験としてはとても良かったが、給与面から本業として長くはできないと思った」(35歳女性)
「これまで働いていた業界よりも古い体制で働きにくかった。セクハラもいじめもあった」(33歳女性)
「あまりにも自分の性格と合ってない職に就いてしまった」(32歳女性)
といった声も寄せられている。「給与が思った以上に少なかった」「仕事自体が合わなかった」などの描いていたイメージとのギャップに苦しんだ人が多かったようだ。