水回りの修理を行う会社で経理事務として働き出した女性。前任者の派遣社員は、わずか2か月で退職を決めていたそうだ。
「前任者から引き継いだ時にマニュアルが一切なかった。引継期間はわずか4日。聞いたこと、経験したことを自分が全てマニュアル化した。マニュアル作成していたら『そんなのは作らなくていい』と言われて呆然……。リスクマネジメントが全然できてなかったし、業務全体が非効率すぎた」
女性には経理の仕事があるわけだが、「正社員がやりたくない仕事(メールの返信や電話応対)ばかり振られる。そのおかげでメールのやりとりが複雑になったし、やってる仕事が全て中途半端になっていた」という。労働環境は良いとは言えなかった。
「正社員がやりたくない仕事」ばかりを押し付けられた女性は、体調不良になってしまった。「ドクターストップがかかって辞めると伝えた」そうだ。
退職を伝えたが「他部署の業務を丸投げされ残業時間が月20時間以上に」
しかし女性はすぐに辞めることができなかった。
「他部署の業務(事務所閉鎖に伴い、いろんな部署に割振されていた)を丸投げされ、残業時間が聞いていた月10時間ではなく20時間以上になった」
さらに女性の仕事は多忙を極める。
「特に月末月初に業務が集中していたので、2週間以上毎日早出。休憩を短くして、残業してもなかなか終わらない量なのに、誰も手伝おうとしなかった。わからないことを聞いても『自分はわからないから』で通され、話にならなかった」
うつ病になった女性は、入社後6か月でようやく退職することができた。女性はこの会社について「業務の効率化が急務なのに、してなかったツケが来たと思ってくれたらいいな」と振り返り、
「やれる仕事ではなく、やりたい仕事で選んでいかないとダメだと思いました」
と仕事に対する思いを綴っている。