新型コロナウイルスが蔓延する中、会社の事情で在宅勤務にならず、不満を募らせる人は少なくない。キャリコネニュース読者からは、
「製造現場に行く必要があるため、完全在宅は難しい。しかし感染リスクを減らすためにも週2程度はテレワークにしてほしい」(20代女性)
「在宅勤務などできる上級国民ではないが、そろそろエッセンシャルワーカーとして認定してほしい」(50代男性)
「会社の売上げもわかるが、従業員のことも考えてほしい」(40代男性)
といった声が寄せられている。大阪府でヨガインストラクターをする20代女性も在宅ワークにならない職場の現状に、不満と不安の日々をすごす一人だ。(文:鹿賀大資)
三密状態でも本社からは紙切れ1枚で「店内の清掃や手洗いを徹底してください」
女性が働くヨガスタジオは、全国に複数展開している系列店だ。コロナ騒動でも4月中旬まで営業を続けていたが、下旬になりようやく休業を決めた。その間の状況を明かす。
「世間では、フィットネスクラブやスポーツジムは三密状態になるから危ないと騒がれていたのにも関わらず、会社は何の対策もしませんでした。本社からは紙切れ1枚で『店内の清掃や手洗いを徹底してください』と通達されただけです」
さらに、
「スタジオ内は、お客さん同士ですらお互いに1メートルも距離を開けられないほどでした。インストラクターがポーズの説明することで飛沫が飛ぶし、お客さんの中には花粉症なのか風邪なのか、スタジオ内で咳やクシャミをする人もいました」
それはスタジオ内に限ったことではない。シャワールームや更衣室も人との感覚は1メートル以下だった。その時の心境について、
「無自覚でも感染している可能性があるなどと騒がれるようになってからも毎日、店舗には100人近くのお客さんが来店していました。接客やヨガのレッスンで私たちインストラクターは、どれだけ手洗いやアルコール消毒をしなければならないのかと不安で仕方なかったです」
と振り返る。そうした中、本社は5月中旬に営業再開を予定しているという。女性はさらなる憤りを募らせた。
「ヨガをしなくても死ぬ訳ではありません」
「会社として経営的に何か月も休業し続けることは大変なのでしょうが、店舗が再開すれば、また毎日何百人というお客さんが自粛の反動から押し寄せると思います。会社は最前線で働く店舗スタッフのことは何も考えておらず、お金のことしか頭にないんだと思います」
その矛先は会社にとどまらず、
「正直こんな時期にまでヨガをやりに通ってくるお客さんに対しても腹が立ちます。今はネットも普及していてオンラインで自宅にいながらヨガも出来るし、ヨガをしなくても死ぬ訳ではありません。でもコロナに感染したら、万が一重症化すれば死ぬ可能性だってあります」
と綴っている。
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