派遣社員であることを理由に「業務の肝心な部分に関われない」(埼玉県/40代女性/年収300万円)という回答が寄せられた。派遣社員は、派遣先の社員にとっては社外の人間にあたるが、一緒に仕事をしている同僚でもある。肝心なところで仕事に関われないことに、派遣社員がもどかしさを感じるのも当然だ。
派遣社員として働く別の40代女性も「チーム内の重要な会議、打ち合わせには参加できない」といい、その理由を次のように綴っている。
「案件によっては自分がプロジェクトリーダーの場合もあるため、一緒に会議や打ち合わせに参加できれば業務がスムーズに流れると思います。しかしルール上、派遣社員は参加できないみたいです」(愛知県/年収450万円)
その一方で「派遣なのに社員の仕事をさせられる」(福岡県/30代女性/年収200万円)という声もある。「社員の仕事」と「派遣の仕事」、現場ではその線引きが曖昧になりがちなのかもしれない。
「コロナで解雇されて次の仕事がない」という人も
派遣社員にとっては、派遣期間終了時に契約更新されるか、それとも契約打ち切りになるのかは気になるところだ。「いつ契約が打ち切られるかわからない」(東京都/30代女性/年収250万円)という心配が付きまとうのは、派遣社員ならではの悩みだと言えよう。
実際、コロナ禍の影響で契約を打ち切られてしまった派遣社員がいる。
「コロナで解雇されて次の仕事がない」(東京都/50代女性/年収100万円以下)
「今年7月に正社員登用される予定だったのに、6月末で急に雇い止めになりました。派遣はそういうものとわかっていても、採用に向けてがんばってきたので、やはり悲しかったです」(東京都/40代女性/年収350万円)
派遣社員は正社員と比較すると、仕事の権限や待遇面でどうしても不利な立場に置かれてしまう。同じ仕事をしていても雇用形態が違うだけで大きな差が開いてしまうのだから、疑問を持たずにはいられないだろう。
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