「学歴は必要か?」という問いに、あなたは何と答えるだろうか。意外かもしれないが、年収1000万円超のキャリコネニュース読者に聞くと、ほとんどが「ノー」と答えた。
「学歴のある方が選択肢は多いが、最後は『人となり』である」(60代男性/埼玉県/高卒/エンジニア/年収1000万円)
年収1000万円超プレーヤーの意見には、一つの共通点がある。それは学歴よりも、人間関係を重要視している点だ。成功者が語る「仕事と人との向き合い方」について紹介する。(文:大渕ともみ)
年収1300万円の高卒女性「学歴よりも実力と周りの協力が重要」
神奈川県の50代企画職の女性は、年収1300万円のいわゆる”バリキャリ”だ。彼女の最終学歴は高卒だという。女性は「仕事において学歴は基本的に不要」と言い切る。では、女性が1000万円超プレーヤーにまでのし上がれた秘訣は一体何か。
「周りから『一緒に仕事をしたい』と思われる仕事ぶりを心がけてきました。能力があってもコミュニケーションがうまくない人とは、私自身が一緒に仕事したいと思いませんから」
女性が周りに評価され、会社での地位を得るまでには、学歴がない分苦労したことも確かにあったという。「でも、やっぱり最終的には自分の実力。そして周りの協力をどれだけ得られるか。高学歴でも仕事のやり方がうまくない人はたくさんいました」と振り返る。
「一緒に働きたいか、働きたくないかを判断するとき、学歴は気にしませんよね。これが『仕事に学歴は必須でない』と考える理由です」
現在、女性は「会社員」「通信教育の大学生」の二足の草鞋を履いている。人並外れた向上心と誠実な姿勢が、彼女を成功に導いたのかもしれない。
年収1100万円のマスコミ男性「心を病んだ東大・京大卒を何人も見てきた」
大阪府の30代男性は、マスコミ関係の職場で働いている。若くして年収1100万円を稼ぎ出す彼は大卒だ。しかし、自分の学歴には満足していないと語る。
「高学歴は、東大・京大レベル以上からだと思っています。たとえ東大・京大、上位の私学出身の高学歴でも、仕事がうまくいくとは限りませんが」
人間関係がうまくいかず、心を病んでしまった東大・京大卒の同僚を、何人も見てきたという。
「天才肌の芸術家や研究者でない限り、社会で求められるのは最低限のコミュニケーション能力プラスアルファ。学歴は人生における20余年の成果でしかない。社会から必要とされるには、学歴を超えたスキルが必要です」
学歴があるからといって、人生安泰とは限らない。年収1000万円超のエリートたちは、最終的には良好な人間関係が物を言うことを、身をもって知っているのだろう。
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