“派遣差別”はいつなくなるのか 「更衣室も給湯室も使用できない」という投稿に同情集まる | キャリコネニュース
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“派遣差別”はいつなくなるのか 「更衣室も給湯室も使用できない」という投稿に同情集まる 

どうしたら差別がなくなる?

どうしたら差別がなくなる?

正社員と非正規の待遇や賃金格差をなくす、同一労働同一賃金という考え方が浸透してきた一方、依然としてその格差が露骨な職場も多そうだ。ガールズちゃんねるに10月22日、「派遣社員差別を語りませんか?」というトピックが立った。

トピ主は現在、派遣社員として勤務中。正社員とは違い、処理速度の遅い古いパソコンで作業をさせられ、更衣室やロッカーの使用を割り当てられず、休憩室や給湯室の使用すら認められていないという。

そのくせ、休憩室や給湯室の掃除当番は派遣社員に押し付けられており、不満を抱いているようだ。(文:石川祐介)

「社員に挨拶しても無視されること。でも派遣元からは『挨拶しろ』と言われてる」

まず目立ったのは、トピ主に同情する声だ。

「社員との待遇が違うのは仕方ないけど、ロッカーや休憩室が使えないって酷いね」
「更衣室やロッカーがない、給湯室や休憩室も使えないって、いくら派遣でもさすがにひどくない?」

休憩室を使用させないルールがあるのは「やりすぎ」という声が多かった。「差別意識や悪意で見下されてるならまだマシで、悪気なくナチュラルに下として扱われる方がつらくない?」といった指摘があるように、会社側が自然に差別してしまっているというケースも想定される。

「社員に挨拶しても無視されること。でも派遣元からは『挨拶しろ』と言われてる」
「本社のお偉いさんや取引先の大手メーカーなんか見学に来るときは、倉庫に派遣社員集めて隠されたこともあった」

このほかにも、トピ主に負けず劣らず、派遣社員ということで虐げられた経験を語る人もいた。

正規が上、非正規が下、というのはおかしい

とは言え、トピック内には「『嫌なら正社員になれよ』て言われて終わりじゃん」といった自己責任論を振りかざすコメントもある。こうした指摘に対しては、

「なりたくても皆がなれるわけじゃないんだよね。年齢の壁もあるし」
「正社員になれば良いのにってすぐ言う人って、氷河期世代の就職の大変さ知らないよね特に女子なんて、派遣かブラック企業の求人しかなくて、そこそこの大学出てても、中々就職大変で、やっと景気良くなってきたと思ったら年齢で弾かれる」

非正規労働者の心境に寄り添った声が相次いだ。家庭環境、時代背景など自己責任でどうにもならないことは今も昔も存在する。非正規労働者が必ずしも“怠け者”でないことは、知っておくべきだ。

「使う人が掃除すべき。正社員は派遣を見下さない。派遣は自分は派遣だからって逃げない」
「派遣って社員と違う働き方で、条件は違えど身分が『下』って考え方が嫌い尊重されてないのはおかしい」

「正規労働者が上、非正規労働者が下」といった一種のカースト制度のような認識は、昭和から令和の時代に至るまで色濃く残っている。だが、正規も非正規もただの雇用形態の違いにすぎず、そこには上も下もない。働き方の多様化が進む今の時代だからこそ、雇用形態によって働きづらさが生じてしまう固定観念がなくなることを祈りたい。

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