女性は現在、無職の身だ。以前は派遣社員で年収は200万円だった。派遣切りに至った理由は、女性が元勤務先での不満をSNSに投稿したことだった。しかし女性曰く「内容は単なる愚痴レベル。社名も明かさず、完全に匿名の投稿でした」という。女性は元勤務先での経緯について綴る。
「緊急事態宣言の解除後、派遣先は『サポート業務なんだから社員の指示に従って』と派遣だけをフル出社に戻しました。それも派遣会社に事前連絡もなしで。ちなみに社員の出社は週2日でした。私の仕事は、むしろリモート向きだったのに」
そう語る女性の当時の担当業務は、WEBサイトの管理だった。現に約2か月のリモート期間中は、在宅での仕事に支障をきたすこともなかったという。また通常業務でも対面以外のやり取りが普通にあったことから、余計に派遣先の方針には納得がいかなかった。
「文句の多い人は評価が下がる」と契約更新を仄めかされ……
「私は派遣先に対して『安全配慮義務はすべての労働者に等しくすべきだ』と派遣会社を介して交渉ました。でも派遣先に却下され、現場の上司に直接かけあいましたが『文句の多い人は評価が下がる』と契約解除を仄めかされて……」
生活もあり、その場は仕方なく出社勤務を飲み込んだが、ストレスの反動を抑えきれず「SNSでの愚痴の投稿を捌け口としていました」という。しかし元勤務先には、女性のSNSアカウントを知る同僚がいた。同僚の密告によって会社にアカウントがバレて契約打ち切りになったという。
女性はSNSに投稿した内容について「会社の機密漏洩でもないし、名誉毀損にも触れていませんよ」と書いており、確かに理不尽だ。しかるべきところに相談し、争う余地も十分あったように見える。しかし女性は「いきなり失業者になり、途方に暮れています」とやるせない胸中を打ち明けている。
ほかの派遣社員からも、
「孤独感」(40代後半女性/岐阜県/年収200万円)
「持ち場を替えられ、簡単な業務をこなす毎日。暇すぎて辛い」(30代前半女性/東京都/年収350万円)
といった派遣先での不満の声が寄せられた。
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