「年収の上げ方がわかった気がする」匿名投稿に否定意見集まる 「転職が手っ取り早い」「そんな意識高くなれない」 | キャリコネニュース
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「年収の上げ方がわかった気がする」匿名投稿に否定意見集まる 「転職が手っ取り早い」「そんな意識高くなれない」

「転職が手っ取り早い」

「転職が手っ取り早い」

はてな匿名ダイアリーに11月下旬、「年収の上げ方がわかった気がする」というエントリーがあり、注目を集めた。投稿者は自分の身分などを明かしていないが、「まず金を稼ぐことは悪ではないということを自覚する。これがあると潜在的に『稼ぐ』という考え方をブロックしてしまう」「昭和的思考を継承していると『稼ぐ=悪』というのが体に染み付いていがち」などと主張する。内容は、長文のため要約すると、

「自分が何歳くらいでどのくらいの年収がほしいかを決め、それを達成するために仕事は要領よく、テキパキ必要なことだけやる」
「どの業種であれ目線を顧客の満足度と会社の売上に向ける」

といった積極的かつ能動的に年収をアップするための方法論を披露した。(文:okei)

「”上げるぞ!”という能動的な気持ちがまず大事だなーと思ってる」

このほか、上司には欲しい給料の額やマネジメントしたい理由を「ハッキリと言う」のがいいそうで、

「ハッキリ言ってるヤツの方が、多少能力が低くても『やる気あるな』と思われて選ばれる」

と断言。さらに「成果を出す」「会社が何を評価軸にして成果としているかを知る」などの前向きな解説をグイグイと続け、

「思い描いていた状況と違う場合はさっさと転職するのが吉」
「若いうちに稼げるようにする。若いうちに稼ぐとレア人材になれる」

などの持論を綴っていた。最後に「なんか上がればいいな」「ずっと同じ賃金で働かされててつらい」など、漫然と考えていると上がらないので、

「『上げるぞ!』という能動的な気持ちがまず大事だなーと思ってる」

とまとめた。自己啓発系ビジネス書の要約のような内容だが、これらをひたむきに実行できれば、確かに年収アップにつながりそうに見える。

ブックマークは500件近く付き、投稿にはさまざまな意見が寄せられた。賛否でいえば否定する人が多く、

「仕事に対してそんな意識高くなれないよ」
「もうこういうのしんどい 黙って金だけ誰かくれ」
「別に間違ったこと言ってはないと思うけど、これを真に受ける人はサロンビジネスのカモになる才能がある」

とまともに受け取っていられないという反発や、それよりも副業や投資を勧める人が目立った。

「年収が高い分野・企業に転職するのが手っ取り早いよ」という声も

確実に年収を上げるには、 “儲かっている業界や企業に転職すること”を挙げる人も多い。年収は成果や能力と相関関係にはなく、一企業でできることも限られているからだ。

「ここにあることを真面目にやるより年収が高い分野・企業に転職するのが手っ取り早いよ」
「サラリーマンで年収を上げたければ年収の高い業界や職業、企業に移る必要がある。そのために必要で足りない知識、技術などを効率的に学ぶ必要がある」

といったコメントが代表的。確かにその通りだが、”手っ取り早く”それができるのは、そもそも能力がある程度高い人だろう。

投稿の内容は正論ではあるが、誰でもできる方法ではないし、むしろやりたくない、と拒絶するような雰囲気があった。まあ、誰でもできる方法などないのだが、人は簡単に答えを欲しがるものだ。例えば、運動や食事制限をしないで済むダイエット方法が、次々と出てきては注目されることにやや似ている。

国税庁によると、2019年のサラリーマンの平均年収は436万円。過去20年はほぼ横ばいの上に、前年比で5万円ほど減少し、伸び率マイナス1.0と振るわない。今の年収に不満を抱く人は多いはずで、確信に満ちた「年収を上げる方法」を思わず確認してしまった人が多いのは無理もないことだろう。

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