ブラック企業経験談の中では、「残業の強制や休みを取らせない」といった声が目立つ。看護師の40代女性は、とある日の残業を申請した。当然の権利であるが、病院側は驚きの対応に出る。

「翌日より通常業務から外されて、一日中10畳位の部屋の掃除をさせられています」

女性はドアを閉められた空間で掃除だけをさせられており、「患者さんや他スタッフと話すことも出来ない環境にされて、見せしめだと感じています」と声を震わせた。

販売職を担当する30代の男性は、「タイムカードの使い方を2カ月間教えてもらえなかった」と過去を振り返る。男性は出勤時間ではなく、「店長が指示した時間に打刻させられていた」と語り、他にも臀部を蹴られるなどの暴力も受けていた。さらには

「嘘の法改正書類で誤魔化して、給料をピンはねされたこともあります。店とは関係無い場所で客引き指示をされることもあり、勤務時間は9時～12時間が基本でした」

と声を震わせる。男性は「3ヶ月間での給料はわずか3万円だった」とも語り、最終的には理由も告げられず解雇になったと嘆く。

「無理なノルマを課せられる。仕事量も膨大で、一週間家に帰れなかった」

ブラック企業の告発はそれだけではない。販売職をしていた20代の女性は、「上司の機嫌を損ねると出勤時に挨拶をしても無視される」と語る。しかしその後に「挨拶をしてない」と怒られ、減給すると脅されることも多く経験したという。

さらには、「営業目標を勝手に高いものに変更され、無理なノルマを課せられる」と嘆いた。仕事量も無理な量を押し付けられ、一週間帰宅できないこともしばしばあったとのことだ。

同じく無理なノルマを課せられたと語るのは、販売職の40代女性。「低い原価の商品を高額な利益を載せて販売するため、売上は伸びなかった」と悔しさを滲ませる。この販売方法に対して、申し訳なくなることも多く、精神的に不安定になってしまい退職する社員も多い。

ノルマを達成しても、インセンティブなどはなく、余計に不満が募っていた。他にも、

「仕事を休むと一日5000円引かれる。遅刻も減給になる。でも残業代は払われなかった」

と悔しさに声を震わせた。

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