現在は専業主婦の40代女性は、自動車系の専門学校卒業後、車の整備士として働いていた。2級整備士の資格を持っているが、実際に働いてみると「私の知識は机の上だけの知識。現場では全く役に立ちません」という状況だった。
「高卒で3級整備士取得の先輩がいましたが、さすがはベテランだけあって経験も豊富、車検点検だけでなく故障探究もお手の物。その中で当時の私は、今よりももっと生意気で名ばかりの2級を持っているものですから、当然いじめられました」
もちろん、いじめられることがおかしいのだが、縦社会かつ男社会だと、女性の若手がベテランより上の資格を持っていることをよく思わない人もいるようだ。失敗すれば他の従業員もいる前で「使えねー」と大きな声で言われたり、セクハラ発言を受けたりした。
当時を振り返って、「仕事をしたいのに、雑用ばかり押し付けられ本来の仕事もできず、毎日残業は当たり前でした」という。
「ある時珍しく、残業前に出前を取りました。課長は『(○○(私の名前)の分の飯はないから早く帰れ)と言ってくれましたが、帰ったら先輩たちに何言われるか……。そうと答えると『じゃあオレのを食え』と言われましたがとてもそんな気にはなれず。夕飯なしで残業はキツかったです」
当時はセクハラ通報窓口もなく、どこにも相談することはできなかった。結局、体調を崩して2年半で退職。女性は、「本当に悔しかったです。泣き寝入りです」と綴っている。
「明け番でも容赦なくその日の日没まで無賃残業」
整備・交通・運輸業の30代男性は、高卒で入社したバス会社のことを綴る。新人研修として自衛隊の体験入隊があった。
始めは「どれだけどぎつい研修か……」と戦々恐々としていたが、「いざ入隊するとさほど厳格な空気ではなく、隊員さん達も気さくでいい人達ばかり、戦車に乗せて貰えたのも良い思い出になりました」という。しかし、研修を終えて営業所に配属されると、悪夢の日々が始まった。
「睡眠2時間の泊まり勤務が月8回、明け番でも容赦なくその日の日没まで無賃残業、暴言沙汰、殴る蹴るといったパワハラも集中的に浴びる過酷な職場でした」
ドライバーだと睡眠不足での運転は事故を起こしかねない。そのような働き方を強要された男性は、それでも3年半は勤め、退職した。男性は、「今思うと、自衛隊よりもこの職場の方がよっぽどドギツかったですね」とコメントしている。
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