茨城県に住む20代女性は、新卒で入社した会社でバイクを使用した配送業務を担当した。その会社では、配達に出る前に課長が二輪の運転技能を見て許可が出たら業務開始となる。テストでは男性同期とともに許可がおりたにもかかわらず、「部長から私に待ったがかかりました」と振り返る。
「その職場は80人中女性が3人だけの圧倒的に男性社会。うち一人の女性が以前転倒したことから、部長は女性配達員に不安を持っていました。転倒や事故は男性でも日常的に起こしているのに…」
男性同期が配達に出る中、技術面で何の問題もない女性は一か月間、一人で練習させられたという。その後、内勤になった時にも差別を受けた。男性社員には一人一台与えられていたPCが、女性社員には与えられなかったのだ。
「女性社員はその男性たちが席を外している間、間借りでそのPCを使う状況でした。PCの技術は私の方が売他の男性社員より上でしたが、ついぞ女性社員にPCが与えられることはありませんでした」と落胆する。
「どれだけ成果を出しても横取りされ、言いくるめてくる」
神奈川県の30代女性の職場でも「女性蔑視がすごい」と語る。やはり男性の割合が多い職場だからか、女性が目立つことをよく思わない風潮があるという。
「どれだけ成果を出しても横取りされ、言いくるめてくる。成果を出すほど女のくせに生意気と言わんばかりに足を引っ張る。『女なんか仕事取れないんだから俺が取ってきたのをやれ』と言われたこともありますし、挙句の果てには『女性なんだしこんなもんでいいでしょ?』と、実務と成果に合わない低報酬を提示されたことがある」
耳を疑うような差別発言ばかりが並ぶ。女性は「この仕事が好きで努力してきたのに、誰を信じていいのかわからなくなったり、自信を無くしたりした時もありました。女性であることを心の底から悔しく思ったこともあります」とつらい思いを吐露。
そして、女性蔑視が起きている現場について「性別を問わず互いの能力を尊重しあい、協力していけばいいものを作れると思うのですが、現実はそうではありません。女だからうまく使えると足元を見てくる人が多いです」と明かしている。
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