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ブラック企業のトンデモ理論「休日出勤は仕事ではない」「通常業務が終わらないのは残業に入らない」

ブラック企業のトンデモ理論

ブラック企業のトンデモ理論

ブラック企業では、理不尽な扱いを受けたり、当初していた説明の内容をひっくり返したりする人は多い。特にブラック企業と言われるような職場では、それがもとで精神に不調をきたす人までいるほどだ。事務職の40代女性は、

「ひとつひとつの業務量が多く、繁忙期が重なる業務をいくつも担当として持たされました。すべて急ぎだから同時進行するように課長から指示をされました。しかし、どうやっても勤務時間内で終わりきらない量のため『無理だ』と言うと、『能力が足りないせいだ』と人前で叱られました」

と綴った。(文:中島雄太)

「他人に仕事を押し付ける人が優秀と評価されるため、仕事量が膨大になります」

女性が働いている会社は、「他人に仕事を押し付ける人が優秀と評価される社風」のため、担当以外の仕事も積み重なり、女性の業務量は膨大になった。

「どうしても手が回らないので、『手伝って欲しい』と周りに求めると、『他人に仕事をやらせないで自分でやるように』と叱られました」

押し付けられたのにまわりに助けを求めることは許されない。そのため毎日残業をしているが、課長からは「通常業務が終わらないというのは、残業に入らない」と言われ、残業代も払われなかった。

平日の残業だけでは仕事が終わらないため、休日出勤までしていたが、上司からは「休日出勤は仕事ではない」と休日出勤手当も払われなかった。

「やらないと課長に恐ろしい声で怒鳴られ、他の部署に私がいかにダメか言いふらされ、仕事がしづらくなるので、やるしかありませんでした」

有給休暇を取得する際には、なぜ今休むのかをしつこく聞かれ、さらには「休むのは他人に迷惑をかける行為だ」とねちねちと言われるので、取るに取れない。

「会社内では精神を病んだり身体を壊したりして休む人も多発しています」

女性は何度もやめようとしているが、あの手この手で引き止めに合い、現在もやめられずにいる。「社外の相談機関に話を持ち込もうとしましたが、『そんなことは馬鹿がすること』と怒鳴られ、会社を脅迫しようとしたという話を社内に流されました」と悔しい胸の内を明かした。

「残業代がつかない始業前残業を毎日強制されている」

サービス業で働く40代女性は、「掃除や朝礼の為の始業前残業を強要される」と綴る。女性が働く会社では、始業30分前から掃除と朝礼があるが、その分の残業代支給はない。

「健康診断も受けさせてくれず、自分で受けた場合には、その時間分の給料を削られます。有給休暇も取らせてもらえないどころか、何日分保有しているのかも教えてくれません」

さらには「コロナウイルスにより売上が減少しているから」と勝手に休みを減らされたが、休業補償はない。それに対し女性が労働基準法違反を指摘したところ、「辞めさせようと明らかな嫌がらせをしたり、辞めろとパワハラしたりしてきます」と嘆いている。

※キャリコネニュースでは引き続き「ブラック企業経験談」のほか「不労所得がある人」「モンスター新人目撃談」などのアンケートを募集しています。

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