女性は複数の持病を抱えていたが、その事実を伝えないまま前職に入社した。しかし、「仕事中に小発作がしょっちゅう出ていました」と女性。すぐに会社の代表にバレてしまい、「『入社時には必ず持病の説明をすること』と指摘されました」と振り返る。結局、その職場に長く勤めることは叶わなかった。女性は
「福利厚生がしっかりしている法人の本社勤務で、とてもやりがいがあり、楽しい職場でした。先輩方も皆いい人たち。あんないい会社から内定を頂くことは、今後ないのでは?と思います。吹っ切れたようにしていますが、今でもすごく後悔しています」
と本音をもらす。「好きなことを仕事にするのは難しい。今している勉強を早く身に付けて、手に職をつけたいと思っています。また同じ失敗をしないよう、転職活動に励みたいです」と意気込んだ。
業務に影響が出るような持病隠しは、自分のためにも、勤め先のためにもならない。代償は大きかったが、女性は失敗を教訓として胸に刻んだようだ。
「ボーナスがあり、給料が倍以上になった。いい先輩たちに可愛がられている」
一方、転職成功エピソードを語るのは長崎県の40代女性(サービス/契約社員/年収200万円)だ。女性は転職活動の結果、官公庁の非常勤職に採用された。労働条件がよくなり、
「ボーナスが出て、給料が倍以上になった。残業もなく、有給も1時間単位で取れ、いい先輩たちに可愛がられている」
と満足感を示す女性。それだけ、前職の労働環境は劣悪だったのだ。女性は「嘱託の上司が自分のミスを部下や私になすりつけてきたり、意地悪をしてきたり。パート勤務だったのに毎日サービス残業を2時間以上させられ、残業申請も却下された。有給も取らせてもらえなかった」と告発。
「私の退職後、後任は上司の意地悪に耐えられず、1年で9人も交代。大変だったみたい」
従業員を大切にしない会社からは、容赦なく人が去っていく時代だ。企業は働く人間を選ぶばかりでなく、選ばれる立場にもあることを忘れてはいけないだろう。
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