ブラック企業のひどい日常「パワハラ対策室長自身がパワハラして、その事実をもみ消していました」 | キャリコネニュース - Page 2
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ブラック企業のひどい日常「パワハラ対策室長自身がパワハラして、その事実をもみ消していました」

過重労働やサービス残業の横行など、さまざまなケースのブラック企業があるが、「パワハラが蔓延している」という声は特に多く見られた。

「パワハラ対策室長である『総務部長』自身がパワハラをし、自分のパワハラ事実をもみ消す。労働組合は総務部の言うことすべてに同意し、決して組合員を守らない」(技能工・設備・交通・運輸/30代前半/男性)

社員を守る立場の人が、自らパワハラを行い自分の身だけ守る。こうした人物が居座っている会社は、いつまでたってもブラック企業体質から抜け出せないだろう。

40代女性は、既に退職した建築・技術土木関係の職場でのパワハラ体験を明かす。その会社は「女性の積極採用」を謳っていたが、産休や育休制度が機能していなかった。女性は「本当に女性を活用したいのか疑問に感じた」と振り返る。出産願望がなかった女性は就職に至ったが、そこには地獄が待っていた。

「何かおかしいと感じた会社からはすぐに逃げ出すべきだと体感した」

採用後、女性は「社内のボス的な男性たち」に気に入られず、彼らから陰口を叩かれるようになった。

「毎日のように私のいる場所で聞こえよがしに陰口を叩かれ、『小学校からやり直せ』などと言われているのが聞こえました。社内の厚生旅行も私だけ知らされないなど、仲間はずれもありました」

社内にはろくに挨拶をしない社員がたくさんおり、異様な雰囲気だった。また21時前に退社できる日はほとんどなく、休日出勤も当たり前というブラックぶりだ。

「常に気を張りつめて生きている感じで、休みも休んだ気にはなれませんでした。有給休暇も自由に使える雰囲気ではなく、私は退職時にまとめて消化しました。風邪をひくことすら恐ろしかったです」

女性はそれでも仕事を続けていたが、ボス社員からの嫌がらせは年々エスカレートしていった。

「最後は私物の携帯電話のメール・インターネット履歴を覗かれるなど、手段を選ばず徹底的に追い詰められました。ほかの社員から聞いた話では、退職者の多い職場だったようです」

こうした仕打ちに耐えられず、女性は退職した。

「『ホワイト3年ブラック3日』という言葉のとおり、何かおかしいと感じた会社からはすぐに逃げ出すべきだと体感しました。正社員での就職にこだわるあまり下手にブラック企業に就職してしまうよりは、たとえ非正規雇用でもまともな企業に勤めるほうが何倍も良いです」

嫌な思いをしながら働き続けるよりも、異常な環境からは早々と抜け出した方が身のためだ。

※キャリコネニュースでは引き続き「ブラック企業経験談」のほか「夏のボーナスいくらですか?」オンライン会議中のとんでもないエピソードなどのアンケートを募集しています。

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