「転職してみたら、話が違った」という声は、キャリコネニュース編集部に数多く届いている。採用前に伝えられた内容と採用後の現実が、かけ離れている例もあるようだ。今回はそういった声をお伝えしていく。(文:中島雄太)
※キャリコネニュースでは引き続き転職をテーマにアンケートを実施しています。回答はこちらから。https://questant.jp/q/HEKC3Q7B
「常に見張られ、ストレスがすごい」
愛知県の50代女性(派遣社員)は「給与24万~」という求人に応募したが、入ってみると、社員もそんな金額はもらっていなかったという。
女性は「自分の仕事内容はそんなに大変ではなかったが、常にネチネチと嫌みを言われ、見張られ、がんじがらめにされ、ストレスがすごい。就業規則はあっても守られず、気分で決まる」と、転職先の職場環境に、頭をかかえていた。
千葉県の30代女性は、「子どもがいても働きやすい企業会社認定されていた病院へエージェントを介して転職」したところ、これが失敗だったという。
「子どもが小さいので残業や勤務時間、仕事内容給与も面接時やエージェントを介して確認して、入社を決めた。元々やりたい仕事がかない、やる気に満ちていた」
そう語る女性だったが、仕事開始直後、厳しい現実に直面した。
「入職して翌日以降、先輩上司は不在、仕事のルール・やり方もわからないまま病棟から怒られる事もあり、人間関係も最悪」
サービス残業もあり、「多少は覚悟していたものの、度を越していた。適応障害を起こし続けられる自信がなかったので2カ月で退職」したという。このショックは今も続いているようで、女性は「もう専門職としても働きたくないので全然無関係の事務で働いている」と綴っている。
「自分の甘さと無知さを痛感した」
長野県の50代女性は、「前職が家から遠かったので、近くの病院の募集を知り転職しました」と語る。
「派遣でしたが、面接したらとても条件が良かった」と女性。「時給150円アップ、これまでの実績からすれば、余裕の仕事ですよ!」などと言われ、転職を決意したという。
しかし、「仕事についてみると、一瞬で自分が甘かった。無知だったと思い知らされました」という。何が起きたのか。
「前職では、1番忙しくて大変な時間が昼食提供前の30分間でした。しかし、転職先は、それ以上の忙しさが8時間ぶっ続け…という現場でした」
「まさに戦場! 調理師の資格もないし介護の資格もないので 中途半端な前職の経験がかえって邪魔になるし、上司からも先輩からも怒られ続ける始末…ほんとに心身ともに潰されました」
女性は「なんとか頑張ろうとしましたが、逃げるように12日間勤務して、辞めました。原因は単に自分の愚かさです」と綴っていた。しかし、「これまでの実績」がある人ですら、12日で辞めてしまうような職場なら、事前に作業量や忙しさを伝えておくべきだろう。甘い言葉で勧誘した雇用主にも、大きな責任がありそうだ。
※アンケート概要
■実施期間
2021年3月24日~
■回答数
59 ※8月4日時点
(記事では、7月25日から7月29日に寄せられた投稿を紹介)
■アンケート対象
キャリコネメルマガ会員(63万人)やキャリコネニュース読者、キャリコネニュースSNSフォロワー
■実施方法
アンケート集計ツール「クエスタント」を使用
回答ページ https://questant.jp/q/HEKC3Q7B
■質問項目
・「転職に失敗・成功した!」と思ったエピソードを教えてください。