20代の男性は、過去に電気施工管理の仕事をしていた。その職場の上司から、散々な目に遭わされたという。
「50代くらいの上司が図面の書き方がわからず、自分に仕事を投げ『明日の午前中までに終わらせろ』と言い、上司は自分より早く帰りました」
「残業して次の日の朝にその仕事を上司に見せたらダメ出しをくらい、そこから1時間くらい説教を受け、『残業してまで仕事をしたのに仕事が全然進んでないから残業代は無し』と言われ、残業代がカットされました」
部下に仕事を丸投げした挙句にダメ出しし、残業代までカットする上司。必死に対応した男性はなにひとつ報われていない。
「毎月125時間くらい(残業代を)カットされたので支店長に相談したら、支店長は対応してくれたのですが、その後に上司からの暴力や、自分は吃音症なので吃音症に関しての暴言を受けました」
上司のあまりの仕打ちに、男性は再び支店長に相談した男性だったが、結果は次のようなものだった。
「上司から『仕事できないのが悪い』と自分のせいにされその場をおさめられ、仕事に身が入らず会社を辞めました」
施設利用者からも暴言「お前は一体今まで何のために生きてきた?」
60代の男性も、理不尽な扱いをしてくる上司に悩まされた経験がある。男性はリーマンショックのあおりで、精密機械メーカーを希望退職。その後、業種の違う身障者施設に就職した。
「初日から年下の職員から『俺はできるやつには良くしてやるが、そうでなければ冷たくする』などといきなり言われ」たという男性。
「他の人の説明をメモしていたら『お前、する事がなければこっちへ来い!』と言われ、その場へ行って手伝った後も別な仕事を命ぜられ、途中で『そんなんじゃダメだろ、あっちへ行ってろ!』などと恫喝されました」
と上司に振り回された当時を振り返る。
「入社したその日から何故この様な扱いを受けなければならないのか不思議でした」と、いまだに納得できない様子だ。
上司による嫌がらせはその後も続いた。他の職員に相談しても、「早く(仕事を)覚えてほしいからだよ、あの人はいい人だよ」と言われるだけだったという。
「その上、施設利用者からも『わしは今まで200人以上の職員を見てきたが、お前はその中で一番最低だな』とか、『お前はそれでよく部下を指導しとったな』『お前は一体今まで何のために生きてきたか?』『この馬鹿たれ!やめちまえ!』などと毎日のように暴言を吐かれました。あまりのひどさに2か月目で退職しました」
男性がこれまで積み上げてきたものや、人間性までも否定されるような職場環境。早々と見切りをつけて正解だっただろう。
※アンケート概要
■実施期間
2019年12月19日~
■回答数
839 ※9月13日時点
■アンケート対象
キャリコネメルマガ会員(63万人)やキャリコネニュース読者、キャリコネニュースSNSフォロワー
■実施方法
アンケート集計ツール「クエスタント」を使用
回答ページ https://questant.jp/q/G42CZUHP
■質問項目
・体験した「ブラック企業」エピソードを教えてください。