「私はその人が休みの時にパソコン作業するために採用されたらしい。でも、その人は毎日働いてるので私はパソコンの仕事を覚える暇もなし。パソコンを使えない時は出荷作業の手伝いのみ」
と明かす女性は、「せっかくのスキルも活かせない」と不満を語る。求人内容と実際の仕事が違うのはよくあることだが、「誰かの休み待ち」という補欠的な扱いでは、いつまで経っても職場になじめないだろう。
しかも、女性が退職した理由はそれだけではない。
「なんと事務所についてるエアコンはブレーカーが飛ぶという理由でつけないという。夏はどうするんですか?と聞くと『みんな保冷剤首に巻いて頑張る』と聞いて、肌が弱く汗まみれになると痒くなる私は早々に逃げ出すことにした」
早々に逃げ出したのも頷ける会社だが、時間の融通が効く事務仕事は、求人がそれほど多くはないだろう。女性はのちに複雑な心境をこう漏らしていた。
「家庭環境等に理解が有る感じだったので、辞めるのは惜しいと思ったけど、自分がしたい仕事はできなそうだったのて仕方ないと思う」
「ただ、働く条件(時間とか給料)はそれ以上の会社はまだ見つけられず、条件が良くてもまた同じだったらどうしよう、となかなか次の一歩が踏み出せなくなった」