長時間労働やパワハラに悩み、「もう会社を辞めよう」と思う人も少なくないだろう。キャリコネニュースには20代の読者たちから、
「月残業100時間超えは当たり前。月の休みは2回。給与明細の出勤日数改ざん」(20代男性/営業職)
といった、「会社を辞めた/辞めたくなった」エピソードが寄せられている。(文:コティマム)
※キャリコネニュースでは「会社をやめようと思ったエピソード」を募集しています。回答ページはこちら https://questant.jp/q/EYERWBZ9
土曜日出勤、事務所に寝泊り、徹夜が当たり前の会社
「入社する前は『残業代全額出します!完全週休二日制ですよ!』と謳っていたのに、入社したらみなし残業、土曜日出勤は当たり前の感じでした」と現場監督の仕事をしていた20代男性は振り返る。
「残業代も60(時間)までは出すが、それ以上は現場経費から下ろしてくださいと言われ、上司に残業時間を管理されるため全額出たことはありません」
入社前に聞いていた条件とは大きく異る上に、仕事量も多かったという。
「7時45分~20時まで現場で荷物運びや作業をして、20時~23時まで自分の事務作業をしないといけない。帰るのはいつも日またぎで寝る時間もほぼありませんでした。その状態が5か月続き軽いうつ病にもなりました。今では自分含め同期が約6人も辞めてしまっています」
同期の社員も、同様のハードワークで体力・精神力ともに奪われていったのだろう。男性は、当時の思いをこう綴っている。
「現場の監督なのできついのはわかっていますが、事務所に寝泊まり、徹夜等が当たり前の会社で、本社勤めの方々は定時で帰る等で嫌になり退社しました」
「化けの皮が剥がれ人格異常かと思うようなパワハラ」
働きやすい職場かどうかは、人間関係も重要だ。技術職の20代男性は、法人営業課に配属されたが「上司1人だけの部署だった」と明かす。
「前任者もその前の人も続いていないとわかり上司に疑問を持ったが、わずか数週間で化けの皮が剥がれ人格異常かと思うようなパワハラを受けた。内部の人に聞くとその人のモラル欠如は周知の事実らしく、そんな人物を責任者として雇用し続ける会社にいたくなくなった」
IT系の職場で働く20代の男性は、ストレスを感じる上司の言動を次々に並べた。
「休日出勤を前日に命令される。残業時間で上司がマウントを取る。残業時間の記録を消される。(残業を)つけないように言われる。上司の許しが出るまで、仕事が終わっていても帰れない」
「病欠に対して原因を根掘り葉掘り聞かれ、翌日出社の際ネチネチ言われる。上司の机のごみは部下がごみ箱に持っていく。『便所の水を飲め』などパワハラ発言は当たり前」
さらにこの上司、「出勤時間が午後からとルーズ」で、フレックスタイム制でもないのに特にお咎めもないという。男性は「こっちは朝から出社させられているのに」とぼやく。最後に、「仕事を辞めよう」と思った理由について、
「あげればきりがないが、一貫しているのは対人関係と職場環境に集約する」
とまとめた。体調や精神を壊す前に、自分の身を守るための行動が必要だ。