静岡県の30代女性(事務・管理/正社員/年収250万円)は、過去に勤めていた会社で女性社員の雑用に対して意見したことがあるという。
「仕事で『女性だから』って理由で、朝と夕方の掃除、全社員へのお茶だしをさせられてました。朝は始業時間の1時間前、帰りは終わってから15分程かけて。その間男性は何もやらず、帰りは私たちが掃除していても自分たちはとっとと帰っており、それは不公平でした。入社したての頃に『男性にもやってもらえばもっと早く終わるし、性別で仕事を分けるのは不便では?』と言ったら、私は”おかしい人”扱いをされました」
掃除やお茶だしは「女性がやるもの」と考えている人が多い職場では、女性が疑問を感じてしまうことすら理解できないのかもしれない。女性はその後転職した。
「訳の分からない人たちと一緒にいるのはキツい、と感じました。今は他の会社で男女区別なく掃除はできているのでよかったです」
「女性活躍推進委員会はあるのに女性は昇格試験すら受けられない」
昇進しない仕事や、業務とは関係のない雑用を「女性社員の担当」と無意識に決めている会社も、いまだに多く存在するようだ。
「会社で女性は管理職になれない。古い体質の会社のため『女性は事務仕事』と決めつけて、昇格試験すら受けられない現状。女性活躍推進委員会というものがあるが、実情は女性が活躍する場を設けてもらえていない」(東京都/30代女性/事務・管理/正社員/年収350万円)
「女子社員だけで毎日の社内の掃除、来客時や社員へのお茶出し、コピー。自分でできるはずであろう雑用まで言いつけられる」(広島県/40代女性/事務・管理/正社員/年収250万円)
女性の就職や共働きが当たり前になった現代でも、「男性は外で働き、女性は家庭に入る」という考え方は根強いのかもしれない。