トピックには、酷い長時間労働のうえ低賃金で、使い捨てのコマ扱いされているという怒りの声が多かった。
「毎日15~18時間働き、週休1日固定給18万。フラフラ通り越して歩いてるつもりが浮いてるみたいで常に限界状態」
「今月入社したばかり、正社員。月給20万、固定残業代50h込。休みは月6日」
など残業規制を無視した「みなし残業代」が濫用されていることもうかがえた。
またコメントで目立っていたのが「家族経営の会社」のタチの悪さだ。
「家族経営で、ぽつんと私。キツイ面倒な仕事は全部回ってくる」
「従業員=家族!Family!って張り紙が社長室にデカデカと貼ってある……」
社員を「家族」として都合よく滅私奉公させる、クレーム対応を一人でやらされるなどの不満がボコボコあがっていた。「会長の口癖が『ウチは働き方改革はやらん!昭和のやり方で…』」と書いた人の会社は、「タイムカードが手書きで何故か鉛筆で記入しなければならない謎の決まり」があるという。もちろん勝手に修正するためだろう。
「社員は家族!協調性!とか休日に無給出社させてお得意様をもてなすってなに!?家族なら休みくらい休ませろ!」と文句が出るのももっともだ。
「『正社員』という言葉がもう自分には怖くてトラウマです」
そんなブラック企業に新卒で入ってしまったために、心を病んで非正規雇用を転々としているという人も散見された。
「『正社員』という言葉がもう自分には怖くてトラウマです。パートの状況から『正社員にならないか?』という話を過去何件か頂いたのですが、もう怖すぎてその話が上司から出ると会社自体を辞めてしまいます」
ほかに、「ブラック企業で正社員とフリーターってどっちの方が良いのか分からないな」という声も出るほど、正社員は「定額使い放題」で搾取されやすい状況があるようだった。
そのため転職を勧める声も少なくない。生活が整わないようなブラック企業で働き続けていると、結婚どころか先に心身が壊れしまうという意見が目立つ。一方、すでに退職した人からの経験談も多かった。そもそもブラック労働のため、どこも長く働くことが難しいのだろう。
労働法は改正され続けており、たとえば2019年からは年10日以上は有休を付与し、年5日は取得させることが、企業に義務付けられている。ただ、いくら法律が改正されても守られなければ意味がない。ブラックな労働を我慢して続けてしまうことも、ブラック企業が無くならない要因のひとつだろう。
ブラック企業では働かない!とすべての労働者が強気に出られればよいのだが……せめてトピ主には、無理せず早めの転職をおすすめしたい。