東京都の50代女性(流通・小売系/正社員/年収650万円)は大卒だ。女性は
「『職人』と言われるような仕事の場合は(学歴)不要かもしれないが、一般企業に就職する場合は賃金格差が生じる場合が多いと思う。在籍している会社も高卒と大卒では給与規定でスタートの額が違う」
と明かす。自身の学歴について、「将来の事を考えず適当な大学に入ってしまったが、もっと先の事を考え、よい大学に入る努力をすればよかったと思っている」と後悔を語っていた。
「高卒では昇進には天井があります」
高卒だという千葉県の40代男性(IT・通信系/正社員/年収450万円)は、「弊社(従業員数500人未満、非上場、IT系)での例です」と自身が勤める会社の内情を明かした。
「1992年を最後に高校卒は採用しておりません。まず賃金面でのスタートラインが違いすぎます。次に、昇進面での判断基準に大きなハンディキャップを負います」
「更に高卒の場合は、取得した資格や業務での実績は評価の判断には考慮されない事があります。高卒では昇進には天井がありますので、大いに不満ではあります」
現在、男性の勤務先の採用基準は「最低限で学卒」とのことで
「院卒は歓迎されませんので、浪人・留年のない国公立もしくは、大学偏差値70以上の学部卒はもれなく幹部候補としての待遇がなされています」
と現実の厳しさを綴っていた。