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「接待費や高速代、年間30万円自腹」ブラック企業しか知らない氷河期男性が語る壮絶体験

男性は、現在働いているビル管理業の会社は「何時間残業しても残業代は出ない」と打ち明ける。

「社内規定通り申請すると、『残業代が多いから』という謎の理由で抑制される。仮に残業代がついたとしても時給500円位。月20時間超でも(本当はそれ以上している)、振り込まれる超過勤務手当は1万円弱しかないので、申請してああだこうだ説明する時間も仕事が忙しいので煩わしくなる」

この会社では休みも取れない。社員に年5日以上の有給を取らせることは会社の義務だが「そんな暇がないので、年休も公休も帳簿上で取った事にしている。要はサービス残業やサービス出勤が当たり前」だという。それでも

「氷河期世代なのでブラック企業しか知らないから、ここはまだブラックというよりダークグレーと感じる」

と胸中を語る。ブラック真っ只中にもかかわらず「ダークグレー」だと評する男性は「以前勤めていた同業他社はもっと酷かった」と振り返った。

「手取り20万円弱の底辺サラリーマンには過酷過ぎる会社だった」

かつての職場では、「サービス残業、サービス出勤ばかりなのは同じだが、経費に関しては更に鬼畜」だったという。

「そもそも事前申請しても上長から認められることはないのだが、全て事前申請しないと精算できないシステムだった。事故・災害対応や不測の事案では事前申請などできるはずもないので、全額自腹」

その上「訪問先での突発の接待費、駐車料金や公共交通費、自家用車での燃料代、高速道路料金、レンタカー代など」の経費も「当然自腹」で払わされていた。さらにこんなものまで。

「工具や資材などの工事をやってみて初めて判明する必要材料なども認められる事はなく、全額自腹となる。レシートをためてみたら年間30万円くらい自腹を切らされていた」

男性はこの会社に8年弱勤めていたが、「月の手取り20万円弱の底辺サラリーマンには過酷過ぎる会社だった」と述懐した。

「営業職ではないのになぜかあるノルマ」

なおも過酷な告白は続く。

「デフレの世なのに売り上げのノルマも毎年倍増して行った。営業職ではないのになぜかあるノルマ。達成しても上層部の接待(という名の自分たちの飲食遊興費)に消えて行った」

「残業時間も正直に計算すれば毎月100時間を普通に超えており、横になって眠る事がとても貴重な事だった」

そのため男性は、3日間の昼夜連続勤務後にあった健康診断の心電図計測で、「そのまま泥のように眠ってしまい看護師さんに激しく揺さぶられて起きた」という。健康診断の結果も散々だった。

「折しも住宅ローンを組む事になり、この直近の(健康診断の)結果を出したら金利がちょっと高くなった。『この会社にいたら死ぬか病む、下手すりゃ犯罪者になってしまう』と思い退職した」

あまりにも過酷な経験で、いまの職場を「ダークグレー」と思ってしまうのも納得だ。

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