そこは販売方法が独特で、男性が勤務していた店では「他店の商材が半数を占めて」いた。そのため
「いくら自分のお店で販売をしても、その売り上げは他店の売上で自店の売上にはならず、そんな状態が数か月続いた」
という。店の立地は考慮されず、看板や宣伝等は一切経費として認められないという状況で、「売上も全く無く毎日怒られるばかりでした」と男性は振り返る。
「古物商なので、たまに出張買い取り等もしましたが、やっと自店で高額で売れるものを見つけてきたのに、本部からイベントで販売するからと高額な商品は本部に送るように言われ」
「私も常に自店の売上が無いと言われるので、こちらで売らせて欲しいとお願いした事もありました。しかしその願いも虚しく本部に送るように再度言われ、手元に残るは幾らにもならない商品ばかり。毎月自店の売上が無いと責められて、たとえ売れても散々な結果に」
と苦境は続き「何度実情を訴えても聞き入れて貰えず」だったという。その挙句、
「冬なのに、お客が来ないのに暖房なんてと言われ、お店の暖房すら使えず。雪の降る中、ジャンパーを着て寒さを凌いでましたが、それでも自店の売上は上がる事無く」
と散々な仕打ちに遭った。そもそも暖房が効いていない真冬の店に、客が入るはずもない。本部の理不尽な仕打ちに憤りを隠せない男性は、結末をこう綴っていた。
「全店舗を統括する店長に約束した看板も出してくれず、宣伝も打ってくれないのに、売上ばかり追求されてやってられんと喧嘩になり、一方的に解雇され、自分の居たお店を即日閉店させられた」