男性は、「理由は明確なのに、幹部連中がそれを改善するつもりも、周りの意見を聞くつもりもない。それが一番の問題だと幹部だけが気付いていない」と会社の風通しの悪さを指摘する。また男性は業界の現状を踏まえ、
「コロナ禍の中、何をすべきか分かっていない。たまにご機嫌取りで小銭をバラ撒いているが、そんな位で人は残らない。いい加減気付くべき。中途採用も5~6割は1年以内に辞めていく」
と厳しい現実を綴っていた。
「パートが『何もできない新人なのに自分より給料をもらっている』といじめる」
「新卒社員の5~8割は3~5年で辞めていきます。ひどい年では10人採用したのに、1年後には1人しか残っていなかったと聞いています」
こう寂しい状況を語るのは、同じく大阪府に住む20代後半の女性(素材・化学・食品・医薬品技術職/年収400万円)だ。女性は離職率が高い原因について、次のように明かす。
「ベテランパートさんが『何もできない新人なのに自分より給料をもらっている』といじめる現場が多い一方、新卒の給料自体が低すぎて給料の低さを理由に辞める人も多いです」
「先輩が辞めるので新人は指導者無しで放り出されて、苦労して改善されない状況に見切りをつけて出ていく人、常に人手不足で余裕がなく自分への投資ができない状況に嫌気がさす人、などなど」
と枚挙にいとまがない。パートと新卒の給料の低さや、苦労が報われない忙しさ、ギスギスした職場環境が察せられる。自身も近いうちに辞めてしまいそうな雰囲気だ。女性はこの状況を
「ブラック企業というほどではありませんが、思いつく限り『そりゃだめだわ』な事をやりつくしているような会社です」
諦めたように綴っていた。