兵庫県の60代女性(年収250万円)は高校の教員をしていて、退職が相次ぐ現状をこう語る。
「給料が低すぎて、若手男性教員はどんどん辞めていきます。育児時短も取れないので、妻の出産で辞めていく男性教員もいます。その後釜は女性の非常勤講師(1年雇用)ばかりです。半数近い先生が辞めても、なんとか回る学校もすごいなぁと感心する日々です」
確かに学校運営はできているようが、危うさは否めない。公立の学校では産休など取りやすいイメージがあるが、こちらは私立だろうか。子どもたちの教育だけでなく、教員が離職しない環境づくりにも力を入れてほしいものだ。
千葉県に住む30代の女性教員(年収500万円)は、退職する教職員の数を「2年で5人が消えています」と語る。それも「新卒ではなく、30を超えた人たちです」といい、仕事に慣れているはずの教員の離職が相次いでいるという。
「教員という仕事にやりがいを持って入職してきますが、持ち帰りの仕事の多さや職場の人間関係に辟易して去っていきます。私もそろそろ、と考えています」
と、女性も離職の意向をほのめかした。もちろん学校にもよるだろうが、教育現場は過酷なことが多いようだ。