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会社員→自由な「パラレルワーク」という道

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「副業したい」という人が増えています。特に若い世代で、その傾向が強いようです。

中には、「これが本業、これが副業」と明確に分類できない仕事を掛け持ちする「パラレルワーク」をしている人もいます。筆者も今年に入ってから、プログラマ、将棋講師、ウェブライターの3つを同時並行する生活を送るようになりました。今回はパラレルワークを実際にしてみて、気づいたポイントをお伝えします。(文:はっしー)

3つの仕事

まず、3つの仕事について簡単に説明しましょう。

プログラマとしては、とあるWebサービスの開発にアルバイトとして参加しています。稼働時間は1日に1.5~3時間程度です。このほか、ウェブサイトの開発を単発で請け負うこともあります。

将棋講師は、週6日、1日1.5時間~3時間ほどを割いています。将棋はもともと趣味だったのですが、最近ニュージーランドの子どもたちに教えるようになりました。

ウェブライターとしては、不定期ですが、様々なサイトに寄稿しています。

典型的な1日は……

わたしの典型的な一日のスケジュールを表したのが以下の図です。

図一日の稼働時間は最大で6時間ほどです。しかし、土日祝日も含めて毎日何かしらの仕事をしているので、一週間の稼働時間は40時間前後。残業がない会社員とさほど変わりません。

収入は一般の会社員に比べれば少ないです。ただ、物価の高いニュージーランドでも、一人暮らしに十分な額を稼いでいます。個人的には「毎日ほどほどに働いて、ほどほどに遊んでいる」という感覚です。

パラレルワーク生活のメリット

個人的に、この生活で一番うれしいのは、一日の間で「気持ちの切り替え」ができるので、「疲れにくい」ことです。

私の場合、同じ仕事を集中して続けられるのは、1時間半が限界。続けて作業をするとドンドン疲れが溜まっていきます。そのためフルタイムで一日8時間プログラミングをすると、もうへとへと。他に何もできない、という状況になっていました。

一方、現在だと一日に1つの仕事をするのは最大3時間ぐらい。プログラミング→将棋講師→執筆と、仕事を「スイッチ」するたびに気持ちがリセットされるので、新鮮な感覚を一日中保てます。

土日や祝日の区別なく働いていてもさほど疲れを感じないのは、無理せずできる範囲で仕事ができているからだと思います。休憩も自由に取ることができますしね。

「組織で出世」するのは無理

デメリットとしては、一つの組織への貢献度は限定的にならざるを得ず、「出世」には繋がりにくい点でしょうか。

ひとつの仕事に割ける時間が短くなるので、フルタイムで働いている人に比べると、大きいタスクをこなすのは困難です。仕事を発注する側からすれば、長時間働いてくれる人の方が「使い勝手はいい」ですからね。

会社員が「パラレルワーク」を始めるには?

「会社での出世」も考えるなら、やはり「副業を持つ」という感じになるでしょう。

もしすでにフルタイムで働いているなら、副業は「無理なくやれること」をセットにするのがおすすめです。そのヒントになるのが、「熱中できる趣味」や「周りから褒められたことのある特技」です。

イラストが描ける方は、SNSのアイコンやロゴ作成が仕事にできそうですね。歌や楽器を続けている方は、動画配信者として収入が得られるかもしれません。文章が得意という方は、ウェブライターやブロガーにもなれるでしょう。

こうした「副業」でいきなりお金を稼ぐのは難しいかもしれません。しかし、小さな仕事を始めて徐々に信頼を獲得していけば、少しずつ軌道に乗ってきて、収入も次第に増えていくと思います。

本業の方でもスキルが高まって、会社に所属しなくても仕事をもらえるような状況になれば、フリーランスとして独立し、パラレルワーク化も可能かもしれません。

わたしも特に凄腕のプログラマというわけではありませんが、かつてWebアプリケーションの開発をしていた経験があったおかげで、現在の仕事をいただけています。

これからの時代、従来の働き方にとらわれる必要はまったくありません。正社員として働いているけどどうにもしっくりこないという方は、パラレルワークに挑戦してみるのもいい考えかもしれませんよ!

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【筆者プロフィール】はっしー ニュージーランド在住のウェブライター。日本のIT業界の激務に疲れ果て、残業のない職場を求めて2014年にニュージーランドへ移住する。現地企業のプログラマーとして4年半勤めたのち退職。現在はライター業のほか、将棋教室運営、畑の草むしりなどで生計を立てている。

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