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ブラック労働でヘルニアになった男性 診断書を提出するも紛失される

画像はイメージ

かつて大手電機メーカーに勤務していたという20代後半の男性から、「ブラック企業経験談」が寄せられた。男性は長時間労働を続けた末に身体を壊したという。社内で起きた驚きの出来事を、詳細に綴ってくれた。(文:林加奈)

※キャリコネニュースではブラック企業体験談を募集しています。回答はこちらから。https://questant.jp/q/HQI6E1OV

「休日出勤は終業時間がなく、無制限だった」

当時、勤務時間は8時30分から17時20分のはずだった。しかし実態は「朝の7時には出勤して仕事が終わるのが22時が早いくらいで、24時はザラでした」と男性は振り返る。まさかの15?17時間拘束だ。

「仕事内容はライン作業が中心の職場で自分は班長として工程の管理、作業準備、作業者のバックアップを行っていましたが、それ以降はサービス残業」

「休日出勤があると終業時間がなく、無制限だったので、丸一日休みがつぶれることもよくあり、休みの感覚もありませんでした。辞めてから換算したら月の始めで100時間をとっくに超えていました」

長時間労働と重量のある材料を持っての作業が重なり、男性はヘルニアを患った。病院で診断書を貰い、部署を異動してほしいと当時の上司Aに願い出たところ「上に掛け合ってみる」と言って受理されたという。

「自分自身はすぐに辞めたかったのですが、結婚したばかりだったので、妻と相談し1年以内に変化がなければ辞める意思を固めました」

と、男性は綴っている。

「まさかとは思いましたが実際に聞くとガッカリしました」

しかし、その後も仕事に明け暮れる日々が続き、ヘルニアは悪化した。ことあるごとに上司Aに聞いても「課長や部長まで行っているから大丈夫だろう」の一点張りで、ついに1年が経過した。男性が退職の意向を告げると

「別の上司Bから呼ばれ、退職の理由を聞かれたのでヘルニアの診断書の件を告げると、驚いた表情になり『知らない。1回Aと話をさせてくれ』と言い残し、詳細は次の日に連絡することになりました」

「次の日にBから呼ばれ、2人で話をすることになりましたが、Bはバツの悪そうな顔をしていたので何となく察しました。Aは自分には課長や部長に診断書を提出したと言っていましたが、実際には診断書を紛失していました。まさかとは思いましたが、実際に聞くとガッカリしました」

その後、男性はすぐに退職。Aからの謝罪は最後までなかったという。上司のせいで仕事を辞めざるを得なくなった男性。不運としか言いようがないが

「有休はほとんど使ったことがなく、申請を出すと上司から根掘り葉掘り聞かれて納得しないと消されることもありました。他にもたくさんありますが記入しきれません(笑)」

と会社のブラックぶりを綴っていた。診断書の件がなくても遅かれ早かれ退職していたのかもしれない。

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