30代女性(技術職)は、「酷いというほどでもないが」と前置きした上で、過去の勤務先の実態をこう語る。
「求人票には9時始業と書いていて応募。実際には8時15分までに出社して朝礼。もちろん朝礼の時間の給料は出ない。また『残業するのは当たり前。でも残業代は出さない』と口頭で言われた。残業するのが当たり前なのだから、出す必要がないというのが主張。朝礼で開始より45分早く出て、さらに残業してその時間の手当てもない」
残業代が出ないことを当たり前のように主張されるのだから、じゅうぶん酷い。ほかにも
「ミスの擦り付け合い。入ったばかりで右も左もわからない状態でミスを押し付けられたこと多数。やはり親族ばかりが集まる会社はダメだと思った」
と、親族経営の会社を辞めた理由を明かしている。
「パンツのサイドにポケットがついていただけでダメ出しされた」
40代女性(技術職)は、「田舎のファミリー企業」の福祉法人に勤務していたときに「ビックリなことがあった」といい、こう振り返る。
「給与額の具体的な提示を受けたのが入社初日だった。直属の上司がオーナーの娘で、そのことを入社するまで知らされなかった。内勤でほぼお客様と会う機会のない職種なのに、服装に細かい規定があった。パンツのサイドにポケットがついていただけでダメ出しされた。そして指摘する上司本人は自由な服装」
理不尽で仕事がやりづらい原因は他にもあった。
「何か作業をするたびに、必ず上司に了承を得ないとダメ。緊急の場合で、上司不在でも同様。しかし当の上司はたまに音信不通になり業務が止まる。辞めるときに会社の不利な話を外部に漏らさないよう誓約書を書かされる」
と、苦い経験の数々を綴っている。親族経営の会社がすべてこのような会社とは限らないが、親族独自のルールを仕事に持ち込み、親族以外の従業員に押し付けるのはやめてほしいものだ。